過去ログ - 【師と】コンマでまどか☆マギカ！【弟子】
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393:１ ◆wu8VE5paJA[saga]
2012/07/19(木) 00:42:12.27 ID:sleLODSAO
>>390

QB「杏里あいりが死んでしまったようだね」

かずみ「……魔女にはなってないよ」

QB「そうか。残念だよ」



――？



かずみ「何で残念なの？」

QB「魔法少女は魔女にならなければ、その存在の意味が無いからさ」

――まず、疑え。思考を停止するな。

かずみ「（了解、ししょー）」

かずみ「それっておかしくない？ だって魔法少女の敵を産み出さなきゃならないにしても――魔女は勝手に増えるから必要無い」



かずみ「――そもそも、キュゥべえに得が無い」



かずみ「キュゥべえの取り分は、何？」



QB「ふむ」

QB「なかなかに聡明だ。師が優秀なのかな。彼女はソレが何であれ関係ないといった感じだったけれど――」

かずみ「答えて」

QB「……やれやれ」

QB「それを説明するなら、まずはエントロピーの話から――」

キュゥべえから聞いた話は、驚きの連続だった。
キュゥべえは宇宙人で、私たちはエネルギーに過ぎないという話が――それこそお伽噺に聞こえた。

でも。まぁ、別にいい。

QB「――驚いた。この話を聞いた子は大体が『家畜扱いするな』と怒るんだがね」



かずみ「家畜だろうが、人だ」

かずみ「それなりの誇り――矜持がある」

かずみ「そこに貴賤なんてないよ」

かずみ「感情が無いキュゥべえには分からないだろうけどね」

QB「わけがわからないね」

QB「君たちの魂が産み出すのはエネルギーで、それ以上の価値は無い」

かずみ「そのブラックボックスに頼っていて、良く言うね」

かずみ「でも、納得した……キュゥべえが私たちを利用しているなら、私も精一杯、利用させてもらうだけだよ」

QB「へぇ、例えば？」



かずみ「まだ考えてない」



電車は、見滝原に着いた。

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