14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 16:58:29.15 ID:clEHf3P+o
ともあれまずはアイドルです。
私に舞妓としての素養があるとはとても思えませんが、高木様のご期待に添えられるよう精進せねばなりますまい。
ガラスの入った扉を開くと、少々薹(とう)の立った女性が出迎えてくれました。
「お帰りなさい社長。あれ?そちらのお嬢さんは?」
お嬢さんと呼ばれて心中で苦笑しました。
私から見れば彼女は赤子も同然なのですが、人の世は先達を重んじるといいます。
曖昧ながらも知る限りの作法で挨拶をしました。
「四条貴音と申します。高木様には並々ならぬ恩義を受けまして、
我ながら無恥なものだと思いますが、その縁故でこちらにお世話になることとなりました。
不束者ですがなにとぞお許しくださいますよう申し上げます」
「あ、あはは……」
はて、もしや不作法が……?
私は頭を下げたまま、隠したはずの尾がふるりと揺れたのを感じました。
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