6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/18(水) 16:51:08.41 ID:clEHf3P+o
水の音に引かれて貧弱ながらも木々の生えた土地を見つけました。
中央にある水溜りを縁取った石に座りますとため息が漏れてしまいました。
「はぁ……、これからどうすればよいのでしょうか……」
後ろ手についたまま肩越しに水面を覗き込めば、妙齢の女性が映っていました。
艶のある美しい銀髪は腰まで伸びて緩やかに曲線を描き、張り詰めた肉体は十二分に称嘆足りうるでしょう。
しかし形の良い眉はなんとも情けなく寄っています。
「なにぶん最後に人里に降りてから随分と時が流れましたゆえ……」
そのころはまだ木と石で出来た素朴な家が多く、車も一日に一度見るか、という程度だったのですが。
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