過去ログ - 知久「ほら、明るくなったろう?」ほむほむ「ホギャァァァァァ!!!」ボォォォォォォ
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/20(金) 09:40:15.18 ID:0rwuJTEd0
※以前書いた「かくれんぼ」の別視点です
※少し長いです

「かくれんぼ・裏」



「ホムッ、ホムホムッ!!!」

それじゃ、行ってくるね!!


「マドマドー///」テフリフリ

いってらっしゃい///


その日もいつものように、まどまどに挨拶をしてアタシは食べ物探しに出かけた。

まどまどと出会ったのは何日か前…アタシの家の近くで倒れていたんだ。驚いたアタシは、気を失っていたまどまどをおぶって、家に連れて帰った。

寝床に寝かせてしばらくすると、まどまどは目を覚まし…きょろきょろした後に縮こまって…ガタガタと震えだした…。


…たぶん…なにか危険な目に合ったんだろう…。

…だけど怪我をしているようには見えない…とりあえず、落ち着いたら話を聞いてみよう…。

…もしかして…人間に?…人間の中にはアタシ達を捕まえてひどい事をやるのが居るって聞いた事があるな…アタシは会った事ないけど…。

…かわいいって言って、食べ物をくれる人間の方が多いと思うんだけど…もしそうなら…よほど運が悪かったのか…この子…。


そんな事を考えながら、気が付いたまどまどに水を持っていった。


「…ホムホムホム」

…気が付いたみたいね…お水飲む?


「…マドッ!?!?…マドマド…」

え!?…あ…ありがとう…


まどまどはアタシの声に驚いた顔をしたけど、ほむほむだって分かると水を受け取って、一気に飲み干した…。


『…ありがとう…』

『いいわよ。まだ飲む?』

『…あ…もう一杯…ちょうだい…』


まどまどは遠慮がちにそう言った…。アタシは水を汲み、再びまどまどに手渡した。


『…ありがとう…いただきます…』


今度はゆっくり飲みだす…どうやら落ち着いてきた様子ね…。


『たいした事じゃないわ…それより…アンタ、どうしてあんなトコにいたの?』


アタシはまどまどに聞いてみた。まどまどは記憶を思い出すように、少しづつ話し出す…。

…自分の家が人間に襲われた事…両親と妹が捕まってしまった事…自分だけが人間の隙をついて逃げた事…


まどまどは話し終わると、またガタガタと震えだして…泣き出してしまった…。

話を聞きながら…アタシは驚いた…。この家にずっといるけどアタシは危ない目になんか会ったこと無い…。

食べ物を探しに行ってもそうだ…人間がアタシを見ても何もしてこないし、逆に食べ物をくれる事もある…。人間ってそんなことするの…?



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