39:μ[saga]
2012/07/31(火) 19:25:39.80 ID:kRD46xys0
「騒がないで。驚かせてごめんなさいね。
私達、ちょっとここに住まわせてもらってるの。
でも、貴方に見つかっちゃったから、もうここには居られないわね。
騒がずにその箱を私に渡してくれたら今から出て行くわ、それでいい?」
だから、私は口元を押さえられたまま、
スイカ星人に言われた通りに小さなスイカ星人が入った紙の箱を渡したんだ。
そうしたら、スイカ星人は嬉しそうに私の頭を撫でてくれて、
そのまま紙の箱と一緒に押し入れの中から居なくなっちゃったんだよね……。
押し入れを開けもしないでだよ?
本当に気付いたら押し入れの中から居なくなっちゃってたの。
ワープでも使ったのかなあ……。
それから私、スイカ星人の事ばかり考えててぼーっとしてたせいで、
和ちゃんの足音に気付けないで、その後すぐに和ちゃんに見つかっちゃう事になったんだよね。
そのスイカ星人の正体は今も分かんないし、
これからも分かんないままだろうけど、それでもいいかなって思うんだ。
分かんない事は、分かんないままでもいいんだよね。
和ちゃんの家の押し入れに何の用があったのかも分かんないけど、
もしかしたらあの紙の箱が宇宙船で、その修理でもしてたのかもしれないね。
これで私に本当にあった話はおしまいだよ。
和ちゃんはどんな話をしてくれるのかな?
スイカ星人の正体が分かる話とか知ってたら、話してくれると嬉しいな」
「知ってるわけないでしょ、そんな話……」
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