過去ログ - 姫「勇者様、どうか世界をお救い下さい!」 転生男「……マジ?」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/07/23(月) 15:33:22.31 ID:9OIW5jd80
〜男の旅立ちから丁度2か月後・謁見の間〜

ザワザワ……

「おお、ついに勇者様がお戻りになられた!」「王国製の丈夫な防具があんなにボロボロに……厳しい旅だったに違いない」「この城を発つ前よりも、さらに輝きを放っていらっしゃる……!」

国王「―――静まれい!」

シン…

国王「勇者殿よ、よくお戻りになられた」

男「いえ、本当にギリギリになってしまい、申し訳ありませんでした。 しかも、早急な報告の為とはいえ、このような見苦しい格好で参上したこと、どうかお許しください」ペコリ

国王「気にすることは無い。 貴殿からは定期的に便が届いておったし、疲れているところを無理やり呼び出しているのは儂なのだ。どうか頭を上げてくれ、勇者殿」

男「はっ、では失礼して」スッ

国王「では、改めて今回の旅はご苦労であった。その身が十全となるまで、ゆっくりと休むが良い」

男「おりがとうございます。 それでは、城からの出立を今から三日後とさせてください」

ザワッ!

「そ、そんなに早く行ってしまわれるのか!?」「もう少し休んでも良いんじゃあ……」

国王「静かにするのだ、ここは神聖なる謁見の間ぞ!……勇者殿、本当に三日後で良いのか? 確かに旅立ちの前には急かす様なことを言ったが、もう少し休んでいった方が良いのでは無いのか?」

男「ご心配、ありがとうございます。ですが、ここから魔界への道のりは長いですし、出来るだけ早く魔王の元へと向かいたいのです」

国王「っ! 貴殿は魔界にも足を運んだそうだが、何か魔物側に動きがあったのか!?」

男「いえ、少なくとも私が魔界へ赴いた時にはそのような兆候は見られませんでした。 しかし、陛下から長い猶予をいただいた分、魔王討伐を一刻も早く行いたいのです」

国王「……そうか、貴殿がそこまで言うなら儂からはもう何も言わぬ。 勇者殿、疲れているところに追い打ちをかけるようで申し訳ないのだが、魔王討伐の従者となる者達を紹介させてもらっても良いか?」

男「ええ、もちろんです」

国王「心遣い感謝する。ここに居る皆にも、勇者殿の従者として魔王討伐を支える者達を紹介しよう! 騎士、魔法使い、前に出よ」

騎士・魔法使い「「はっ!」」

国王「勇者殿も知ってのとおりだが、騎士は若くして王国騎士隊の隊長となった実力者であり、魔法使いは史上最年少で宮廷魔術師となったベテランだ。 勇者の足を引っ張ることは決して無いと思う」

騎士「よろしく頼む、勇者殿」

魔法使い「よろしくねー」

男「よろしくお願いします……二人がいれば心強いです」ニコッ

騎士「〜〜〜〜っ! ま、任せてくれ、勇者殿は私が必ずお守りする!!///」

男「ありがとう、じゃあ俺は騎士さんをお守りしないとね」

騎士「ふぇ!? そ、そんな、私のことなど気にしなくとも……///」マッカッカ

魔法使い「ふふふ、二か月経っても天然さんは治らなかったみたいね。 そんなことより、私のことも忘れないでね」

男「忘れてなんか無いって。 魔法使いも大切な仲間なんだから」

魔法使い「っ! う、うん、頼りにしてるわよ……やっと敬語無しで喋ってくれたね」ボソッ

男「ん、何か言った?」

魔法使い「な、何でもないよ!?///」アタフタ

男「なに焦ってるんだ…?」

国王「……ゴホン。 見たところ信頼関係もしっかりと築けているようで安心した。 二人とも、光栄なる勇者のサポートとしての役目をしっかりと果たすように」

騎士・魔法使い「「はい、この命に代えても!」」

国王「うむ、よろしく頼むぞ? ――――そして、後もう一人の従者となるものを紹介しよう」

全員『……え?』

国王「――――入れ」


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