過去ログ - まどか「未来から来た私の子供!?」
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25: ◆Y9E2ABw2YKVM[sage saga]
2012/07/21(土) 21:59:30.27 ID:X9vlZUyI0
女の子「まぁ、見ていてください」
そういって彼女は手の平を空に向け、何か念じるような仕草をします。
すると、なんの変哲もなかったはずの指輪が光を放ち始めました。
まどか「な、なに!?」
一定の光を放ち続ける指輪。
間近で見ていた私はその光に少し目が眩みましたがそれもすぐに終わりを迎えました。
光が収束し、その発光を終えた時、いままで彼女の手の平にはなかったものが存在していました。
それは卵形の形状をした宝石のようなものでした。
まどか「な、なにこれ……」
私は今、目の前で起きたことが理解できずにただ呆然とするしかありません。
私が唖然としているのを見た彼女は私にこう説明しました。
女の子「これの名前はソウルジェムっていいます。
まぁ本来の形が今の形状で、さっきの指輪の状態は普段持ち運ぶ時の為だとでも思って下さい」
あまり状況が読み込めない私に彼女は淡々と説明を続けます。
正直あまり飲み込めません。
女の子「これには色々と便利な機能があるんですがそれについては後で説明します。
今は、それよりも知ってほしい事がありますから」
まどか「知って、ほしいこと?」
女の子「えぇ、それは……」
そういって彼女は私から3歩程離れます。
そしてソウルジェムを胸に抱きかかえるよう持つとまたなにかを念じるように、なにかを祈るように目を瞑ります。
すると今度は彼女自身を優しく覆うように光が広がり始めたのです。
まどか「な、なに!?」
今度の発光はさっきのものとは比べ物にならない程大きく、しかし私はその不思議な光景から目を離せずにいました。
まどか「……きれい……」
私は思わずそう呟き、眼前の光景に魅入ってしまいます。
しばらく続いた発光もやがて収束し、光の中からゆっくりと彼女の姿が現れ始めました。
しかし、再び現れた彼女の姿はさっきまでの彼女とは異なったもので、私はその事実に驚くのでした。
女の子「どうです? 驚きました?」
そう話しながら現れた彼女の顔はすごく優しげな笑顔で、いきなり驚かせたことに対する謝罪も含まれているようでした。
でも、なぜでしょうか。
私は目の前にいる少女が、その笑顔が、そのとても綺麗で優しげな笑顔が悲しんでいるように、そう感じたのでした――。
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