過去ログ - まどか「未来から来た私の子供!?」
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27: ◆Y9E2ABw2YKVM[sage saga]
2012/07/21(土) 22:00:35.88 ID:X9vlZUyI0
まどか「うん。信じるよ」

女の子「それは、どこまでですか?」

まどか「どこまでって……」

女の子「あなたが私の子供であるっていうことはまだ完璧に信じてもらえていないような気がするんですが」

私の心理を見透かしたかのように女の子は話し続ける。
鋭いなぁ……。実際、私が信じたのは彼女が魔法少女で、未来から来た。という話まで。
私の子供であるというのは半信半疑だ。

女の子「……」

じーっと私の目を見る女の子。
その目はとても真剣で、とても嘘をついてるようには見えません。

まどか「……」

……。そう、嘘をついているようには見えない。
それに私はなぜかこの子を一目見た時から妙に親近感が湧いていた。
この子は悪い子ではない。信頼できる子だと。心のどこかで感じていたんだ。

だからだろう。
普通なら身の危険を感じるであろう状況にをおいても逃げ出したりはしなかったのも、この子は私に危害を加えることはない。
むしろ守ってくれるだろうとまで考えたのは。

女の子「……」

少し、彼女の目に不安の色が陰っていることに気づく。
その目は悲しそうにも寂しそうにも見えた。、

その目を見た私は、彼女のさっきの言葉を思い出す。

『私……。どうしたらいいんだろう……。せっかく見つけた親からは見放されて……。この時代には友達もいないのに……
    これから一人で寂しく生きていくしかないのかな……。
    そして、寂しく一人で死んでいくしか……。ぐすん』

彼女が未来から来たという話が本当なら、この言葉は真実であるという事になる。
そう、彼女はこの時代において文字通り一人なんだ。
一人きりで、自分を知っている人間もいない現代で彼女が何をしようとしているのかはわからない。
でも、そんな中、彼女は“親”である私を頼り力を貸してほしいと私の前に現れたんだ。


まどか「……」

今度は私がじっと彼女を見つめる。

改めて、悪い子ではないと思う。
そして、私を頼ってくれた。それは間違いではないと思う。

それだけでいいかな。信じる理由はそれだけで。
彼女が本当に私の子供かどうか、それを証明する方法はないけれど、彼女が私の子供だというのなら、今日から彼女は私の子供だ。
子供の言うことを信じるのは親の務めなんだ。
なら、私の言うべき事は……。

まどか「信じるよ」

女の子「え?」

私の言葉に彼女はきょとんとした顔をする。
その顔からはさっきまでの生意気で大人びた彼女ではなく、年相応な、彼女の本当の姿を見られたような気にさせる。


まどか「あなたの話した事を全部、信じる」

私は彼女を安心させるように親が子供に語りかけるように、優しい声色で彼女への信頼を示した。

まどか「あなたは私の……娘、なんだね」

女の子「あ……」

まどか「あなたが、なんのためにこの時代にきたのかはわからないけど……。きっととても大変な事の為にやってきたんだっていうのはわかる。
    私なんかで役にたてるのかはわからないけど、親としてあなたのやることの力になれたら嬉しいな」

そう、親なら子供の力になるべきだ。なんにもできない私だけど、少しでもこの子の力になれるのなら……。

まどか「だからそんなに不安そうな顔をしないで? 私はあなたを信じるから。ね?」

笑顔で彼女に安心するように語りかける私。親なら、子供に不安を与えてはいけない。子供を安心させなくちゃいけない。
だって、私はこの子の母親なんだから。


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