過去ログ - まどか「未来から来た私の子供!?」
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451: ◆Y9E2ABw2YKVM[saga]
2012/07/31(火) 23:37:21.14 ID:H/1Hm58w0
―三人称―
―― ??? ――
???「みなさんお揃いでこんなところに来て――。一体、どうしたんですか?」
さやか「どうしたもこうしたもないよ」
マミ「そんなこと聞かれるまでもないでしょ?」
杏子「バカな仲間が暴走して、わけのわからないことを仕出かそうとしてる。だからそれを止めに来た。それだけだ」
???「そうですか。そんなお仲間がいるんですね。心中お察しします」
広い、とても暗く、なにやら異音が聞こえる空間に五つの存在が対峙する。
その空間はとても暗く、しかし何も見えないというわけではなく、ただ、暗い。
視覚的な意味での暗さではなく、精神的な意味での暗さを心に残す異様な空間だった。
その空間には、天井などは存在せず、材質はわからぬが赤茶に焦げた地面がその球形の形を現し、不自然に宙に浮かぶだけで他にはなにもない。
ただ、存在するとすれば、その部屋の主であろうか、一つの異形だけであった。
いや、よく見ればその異形の背後に大きな白い物が見える。
あまりにも巨大すぎてそれを見る者は壁としか認知できないであろう。
しかし、はるか上空からそれを見れば、ある物質であることがわかる。
それは大きな、あまりにも巨大な繭であった。
ドクンドクンと脈動し、今にも孵化しそうなそれはただ、自らの誕生を待っているように見える。
そして、異形はその繭を守るように、母が子を庇うようにその前に立ちふさがる。
その異形は、人の姿に似てはいるが、真っ黒の翼を背に二枚持ち、頭部に黒の兜。体には薄いアーマーを着込み、
下部には黒のスカートを穿き、衛兵が装備するような長いブーツを履いている。
その姿はまるで神話に存在する戦乙女を彷彿とさせ、崇高な存在であるのではないかと見る者を魅了する程美しかった。
その異形の瞳は左目は紫に輝き、右目は桃色に輝いている。
そして、周囲には数多くの三角錐に形どる飛行物が浮いておりその異形を守るよう、もしくはその意志に従うように飛行している。
一つ普通の人としての形があるとするならば、
髪を結わうのに使っているものが、ピンクパープルに彩られた人の手で作られたであろうリボンを使用していることか。
ほむら「ほどか、愚かなことは止めなさい」
一人の魔法少女が一歩、異形の前に歩を進める。
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