過去ログ - まどか「未来から来た私の子供!?」
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524: ◆Y9E2ABw2YKVM[saga]
2012/08/01(水) 00:26:55.66 ID:DNGo6+BZ0
杏子「よくいうよ、アタシ達を殺せてないくせに」
杏子さんがそう悪態をつく。
ほどか「ですが、あなた達を傷つけたのは事実。そんな私の行いを悪くないなんて。
あなた方の甘さにはほとほと呆れますね――」
そうだ、私はパパ達を傷つけている。
殺すつもりはないが、傷つけている、その事実に変わりはない。
ほどか「さぁ、どうします? 傷を治してまだ続けますか?
私はいいですよ。まぁ、今度は無駄話も出来ないくらいに痛めつけますが――」
悪意を持って、笑いながらそう言い捨てる。
これで、帰ってくれればいい。
そうすれば、もう誰も……。
まどか「帰る? 冗談言わないでよ」
パパがまっすぐ私の瞳を見つめる。
まどか「帰られるわけないじゃん」
ほどか「どうして、ですか――」
なぜそこまでして……。
そんなボロボロになりながら……。
まどか「だってほどかちゃん泣いてるもん。
泣いてる娘を一人残して親が帰るなんてありえないでしょ」
ほどか「は? 私が泣いてるわけ――」
ポロリと頬をなにかが伝う。
その冷たいものがなにかを理解するのに時間はそれほど必要なかった。
ほどか「あ――」
まどか「無理して悪ぶらなくてもいいよ。
ほどかちゃんがそんな子じゃないことくらいわかってる」
ほどか「で、でも私は――」
まどか「傷つけたからなに? 人が生きていく上で、誰も傷つけることがないなんて本気で思ってるの?」
ほどか「――っ」
まどか「私達のは体の傷なだけまだマシだよ。こんなのそのうち治るし」
そう言い捨てるパパ。
その瞳からはもはや甘さは消えていた。
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