過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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20: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/07/24(火) 00:26:15.63 ID:+WWkJClF0

さらさらとした髪を指先で丁寧に梳き、テッラは静かにぼやく。
何度となく直接・間接的に伝えてきた感情を、言葉にして。

テッラ「…貴方を愛しています」

フィアンマ「……」

テッラ「貴方がたとえ、私を好いていなくとも」

フィアンマ「……」

テッラ「…信用してくださっているというだけで、信頼などしていなくとも」

フィアンマ「……」

テッラ「…私は、貴方の事が大好きです」

フィアンマ「……」

テッラ「ただの気まぐれ。それも、気まぐれ中の気まぐれであっても、私に手を差し伸べてくださった貴方の事が」

フィアンマ「……」

テッラ「かつて、『神の子』と同じ時代に生き、使徒に選ばれずとも、死ぬ時まで『神の子』自身を愛した人たちよりも、少々想いに醜さは残りますが」

フィアンマ「……」

テッラ「貴方は、私の事など、好きではないのでしょうが…これもまた気まぐれだとしても、貴方に触れられるだけで、私は幸せですねー」

フィアンマは、返事をしなかった。
代わりに、テッラの服を軽く握った。
少々幼さの垣間見える所作に微笑んで、テッラはフィアンマの頬にそっと触れた。
死人のように、とまではいかないが、かなり冷たい。
元々体温の低いフィアンマは、眠っていても体温は上昇しないらしい。








フィアンマ(……唯の気まぐれで、ここまでさせると思うのか。馬鹿なヤツだ)

浅い眠りの中。
彼は、そう一人ごちた。
心の中で。


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