過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/07/26(木) 23:54:02.30 ID:ZxxAiIm90
テッラが目を覚ますと、自分の左手に何か暖かいものがあることに気付いた。
少し低めの体温、几帳面に切り揃えられた爪、細い指先。
紛れも無く、右方のフィアンマその人の左手である。
その左手が、自らの左手を握る形となっていて。簡単に言うのであれば、手を繋がれていた。
普段は落ち着き払ってのんびりとしているテッラだが、こういった恋愛事の絡んだ羞恥には滅法弱い。
顔を真っ赤にする、とまではいかないものの、離せず握らず固まったテッラは、しばし思考の海に溺れる。
何がどうしてこんな事になったのだろうか。眠ってしまう前はこんな状態ではなかったけれど。
フィアンマは目を開け、心中でなにやら葛藤と混乱を繰り返しているテッラの様子を窺って、小さく笑った。
そして指を絡ませると、所謂恋人繋ぎにして再度目を閉じる。
テッラ「…フィアンマ」
フィアンマ「…俺様は今眠っているからなぁ。聞こえん」
テッラ「…意地の悪い人ですねー」
フィアンマ「喜ばれこそすれ、意地が悪いなどと評される謂れは無いな」
テッラ「……いつから起きていたのですか」
フィアンマ「今さっきだよ」
テッラ「まだ起きないのですねー?」
フィアンマ「今は深夜、まして起きる必要性も無い」
そう素っ気無く言い、フィアンマは欠伸を噛み殺した。
眠気は無いのだが、空気が澱んで、飽和している。
かといって換気をする気力もなく、二人は動かない。
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