過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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56: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/05(日) 18:38:42.49 ID:Mo1bhrZ+0


あれから、一年と数ヶ月。
今までと変化しない曖昧な距離感を保ちつつ、今現在、二人はチェスをしている。
別にテッラが接待試合をしている訳ではないのだが、試合結果はフィアンマの全勝。
一手を見る度に最適な場所に駒を動かしてくるので、テッラとしては非常に勝ちにくい。

フィアンマ「…そういえば、」

テッラ「はい?」

フィアンマ「…『法の書』の暗号法の解読をした修道女が居るそうだ」

テッラ「…残念ながら、始末の方向、ですかねー」

フィアンマ「間違いなくそうだろうな。俺様たちが動くような事ではないが…」

テッラ「何か、気がかりでも?」

フィアンマ「『幻想殺し』」

フィアンマの言葉に、テッラは駒に触れたまま視線を落とす。
何かを考えあぐねている様子で。

フィアンマ「…本人にそのつもりは無いのだろうが、結果的にはイギリス清教に有利になるように動いている」

テッラ「……」

フィアンマ「このままではバランスが崩れていく一方だ」

テッラ「…しかし、ひとまずは静観が一番でしょう」

フィアンマ「まぁ、多少使い潰し、あるいは使い捨てる予定ではあったのだから、人数が減ってしまう分には仕方がないのだが」

平穏を好むフィアンマは、面倒を嫌う。
しかし、先手を打って潰そうにも、上条当麻がもう少し騒ぎを起こしてくれなければ大義名分を作る事は出来ない。
短気なヴェント辺りに行かせようか、と算段を踏み、フィアンマはチェスの駒をゆっくりと動かす。

テッラ「…面倒ですねー」

フィアンマ「あぁ、面倒だとも」



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