過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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[saga]
2012/08/06(月) 04:16:52.69 ID:oWEq1YoZ0
現在、学園都市とローマ正教の戦力は拮抗している。
そこで重要なのは、イギリス清教やロシア成教のような、第三勢力の動向。
可能ならばイギリス清教もロシア成教も『魔術サイド』の協力者として招き入れるのが望ましい。
しかしイギリス清教は、すでに学園都市とのパイプを設けている。
これ以上科学サイドにつかれてしまっても困る。
しれを回避するためには、どうしてもロシア成教の目をこちらへ引き付ける必要があった。
そのためのC文書。
あの霊装を失ったのはマイナスだが、当初の目的は達成出来た。
テッラ「さて、これで『ローマ正教・ロシア成教』組と『学園都市・イギリス清教』組という構図が出来上がりましたねー。ま、学園都市とイギリス清教はそれぞれ違う世界の組織ですし、必ずそこに綻びが生じると思いますけどねー。ロシアとの協力を得られれば、日本へ侵攻するための足がかりは強固なものになります。喉元に刃を突きつけた状態……というところでしょうかねー。右方のフィアンマとも相談して、今後の兵の動かし方についても決めておいた方が良いかもしれません。本当はもう少し学園都市側の対応パターンを調べたり、幻想殺しの様子を見てみたかったのですが、まぁ良しとしましょう」
アックア「そうか。しかし、その前に、貴様に話がある」
アックアの厳しい語調に対し、テッラは気軽な調子で応答した。
テッラ「何ですか」
アックア「なに、簡単な事だ。貴様にしか扱えない特殊術式『光の処刑』……その照準調整のために、ローマ近郊の子供達や観光客を"使っている"という報告は真実か?」
テッラ「ええ、はい」
簡単に簡潔にあっさりと、テッラはそれを認めた。
ただし。
テッラ「取り立てて騒ぐような事なんですか、それ?」
テッラにとって、フィアンマは絶対的上位、その下がローマ正教徒、それ以外は人間ですらない猿としか感じられない。
アックア「……確か貴様は、世界全人類を平等に救う為に行動しているのではなかったのか。人々を信仰によって『神聖の国』へ導いた後、人はそこで派閥の問題を継続しないかを知りたがったから動いているのではなかったのか」
テッラ「ええ、ですから」
幼子が何故空は青いのと大人に聞いてきたかのような。
微笑ましくも馬鹿馬鹿しい。
不可解だと言わんばかりの態度で、テッラは答える。
テッラ「確かに私は世界全人類を平等に扱う気でいますが、そもそも異教徒は人間ではありません。アックア、あなたは書類をきちんとチェックしているのですか。私は対象がローマ正教徒でない事を入念に確認してから、照準調整用の『的』として採用していたつもりなのですが」
アックア「……、」
テッラ「ああ、もしかしてスペイン経由で『死刑に出来なかった凶悪犯罪者』を回してくるという話を気にしているのですか? 一応報告しておきますが、私はそちらへは手をつけていませんよ。彼らは十字ローマ正教派の信徒であり、この私が救うべき対象ですからねー。私の部下は人材確保というとすぐに犯罪者を持ち出してくる癖があるようですが、それはいけません。的として消費するならローマ正教徒以外の者でなければ」
テッラの基準は、ブレない。
これこそが彼においての『平等』。
異教徒という人間でないもの相手であれば、家畜として扱っても構わない。
ローマ正教で育ったからこその、歪んだ価値観。
テッラ「ヤツらは一度煉獄に堕ちた上で、その魂に付着した罪を洗い流す事で『神聖の国』への道を得るのです。その第一歩は我ら聖職者に命を明け渡す事にあるでしょう。それすら行えない者は、もはや煉獄に堕ちる資格もなく、永劫の地獄で苦しめられるだけなのです」
アックア「……そうか」
アックアは、短く告げる。
アックア「その術式を携えた頃より定期的にメンテナンスを行っていた、という事だな」
テッラ「さあ、そこをどいてくださいアックア。私にはやるべき事が山積みなのですよ。科学サイドに対する次の攻撃を考えなくてはいけませんし、私の優先魔術『光の処刑』も色々と改善点というか、癖のようなものが見つかってしまいましたからねー。また、照準の微調整が必要になりそうです」
アックア「いや、その前に一つだけやっておく事がある」
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