過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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70: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/06(月) 04:18:18.91 ID:oWEq1YoZ0


『…貴方を愛しています』

信じないフリをした。

『貴方がたとえ、私を好いていなくとも』

期待しないフリをした。

『…信用してくださっているというだけで、信頼などしていなくとも』

何せ、長い生を言い訳にしてしまうような臆病者だったから。

『…私は、貴方の事が大好きです』

俺様も、大好きだったよ。
否、過去形にするには、まだ想いは強い。
でも、もう伝えられないから。
もう、何もしてやることは出来ないから。
代わりと言っては何だが、お前の意志は俺様が継ぐよ。

『世界を、人々を平等に救う』

それがお前の意志だったのなら、それは俺様が請け負う。
今まで数え切れない我が儘を言ってきたのだから、それは俺様が行うべきだ。
幸い、俺様が内包しているのは、『世界を救える程の力』。
出力端子となる右手や必要な知識一切、全て、得ようと思えば、目と鼻の先にある。
だから、世界を救い終えるまで。それか、夢半ばで俺様が死ぬその時まで。
待っていて欲しいとは言わないから。
見守っていて欲しいとも、言わないから。
次に会った時こそ、どうか落ち着いて言わせて欲しい。

俺様も、お前のことが好きだ、と。

お前と一緒に、感情などという下らない不必要なものは、先に見送る。
これ以降、俺様はもう一度として泣いたりしない。

お前が何よりも愛した、笑顔だけを浮かべて生きる。

「…審判のその日まで、今は安らかに眠れ」





俺様も、お前の笑顔が一番好きだったよ。


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