過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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76: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/06(月) 22:01:50.57 ID:2UVK3/eS0

アックアを憎まないようにしよう、と我慢した。
ウィリアム=オルウェルを苦しめてはいけないと、フィアンマは我慢した。
それでも、どうしても、我慢出来なかった。
テッラを彼から奪い取ったのは、葬ったのは、後方のアックア。
だから、フィアンマは遠まわしな復讐を実行することにした。
用意を済ませ、ローマ正教経由で世界会議を刺激し、イギリスを追い込んでやる。
もしかしたらテロが起こるかもしれないし、ウィリアム=オルウェル自身が特に大切に思っている第三王女は死ぬかもしれない。
何も騒ぎが起こらなければ、イギリスという国は崩壊する。
どちらに転んでも、アックアを悲しい気持ちにさせる。
それでも構うものか、とフィアンマは思う。
自分から、唯一の希望を奪った男の希望を奪って何が悪いというのか。
どのみちこの救済が全て済んだ時、そこに不幸などというものはない。
歪んだ救済願望は、復讐心に基づいてしまっているモノ。

フィアンマ「…俺様は間違っていない。そうだろう?」

間違ってなどいません。
記憶の中のテッラは、いつだってそうフィアンマに微笑みかけた。
だから、フィアンマは間違ってなどいない。
正されない間違いなどというものは、最早間違いとは呼ばれない。
たとえどれだけの人間を傷つける事になっても、フィアンマにとっては関係の無い事だ。
それまで、それなりに良く見えていた世界は、もう右方のフィアンマの視界に映らない。
テッラが考えていたよりももっともっと広範囲で人々を救おう。
そうしたら、きっとテッラは喜んでくれる。



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