過去ログ - 天海春香「私のプロデューサーさん」
↓ 1- 覧 板 20
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:02:54.80 ID:ze0PAYTP0
「ふぅ…」
休憩時間、水分を補給しながら自然と溜息が漏れる。
「どうしたのよ、溜め息なんて。あんたらしくないわよ春香」
隣にいた伊織に声をかけられた。
「え、そ、そうかなぁ」
「そうよ。いつでも馬鹿みたいにポジティブなのがあんたの良い所じゃない」
「ふふ、ありがと」
「べ、別に褒めたわけじゃないのよ!ライバルが落ち込んでたら、こっちまで暗くなるじゃない!」
…ライバル。伊織はまだ私のことをライバルだと思ってくれているんだ。
うれしいなぁ。
「うん、私頑張るよ」
それでも上手くいかないまま。
プロデューサーさんに励まされても。
千早ちゃんに一緒に合わせてもらっても。
伊織にハッパをかけられてもダメで。
頑張っても頑張っても、沈んでいくばかり。
「…天海君、相談があるんだがね。応接室に来てくれないか」
とうとうラストのオーディションにも落ち、その月のオーディション全敗が確定した。
社長に声をかけられたのは、その翌日だった。
27Res/20.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。