112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2012/10/02(火) 20:46:01.86 ID:4Q3bxi/u0
一方通行が遭遇したその"少年"は「一方通行自身に良く似ている」という印象があった。
というのも、髪は黒く、瞳は綺麗な緑色で、着ている服も黒いパーカーで、それでも能力の弊害故の中性の体型や髪の長さまで全く同じという、言うなれば彼の色違いのような。当然、複製(コピー)という話は聞いたことが無いし、ましてこんな偏狭な世界にいるというなら尚更だ。
彼は改めて問う。
一方「オマエは、誰だ」
"少年"は言った。
??「本当にあンな罠に引っかかるとはな。アンタ第一位なンだろ? いきなり策にはまるってどういうことだよ。ったく、くだらねー……」
発せられたその言葉は、声だけでは性別も判断できないような"音"で。
そして質問の答えでもなかった。
一方「人の話を聞いてやがンのか?」
完全に無視だった。
一方通行は少なからず苛立ちを覚え、拳銃に手を伸ばす。
??「興醒めだよ。ちょっとは楽しめると思ってたンだけど、『また』ハズレか。なーンでこンなヤツが気になってたンだか……
ちくしょう。ちっとばっかし頭がキレるようだけど、それじゃ全然足りねえんだよな」
一方「あ?」
??「俺より弱いヤツには興味ねえよ。『ゲーム』は楽しめるヤツが楽しむべきだし、やっぱりアイツに預けるべきだったなー。そろそろ会えると思ってたンだが」
一方「……その言い方じゃ、オマエが俺達をここに引き込ンだみてェだな」
??「そうだけど」
あまりにあっさりと"少年"は言い放った。
それに一方通行は少しだけ面食らってしまう。
一方「……『ゲーム』っつったな。そンな事して何が楽しいンだよ」
??「もう興味ないとも言ったよな。いなくなる人間にシステム教えてどうすンの? お前もお前で話聞いてねえだろ」
と、"少年"は溜め息混じりに一方通行を見た。そこで初めて目が合い、
??「――――――、え?」
"少年"はそう呟いた。
透き通っていた瞳に、陰りがみてとれた。
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