140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/01(金) 10:14:08.23 ID:HnWDvWEg0
打止「あなたっ!」
一方「……オマエは、黙ってろ…」
安定しないバランス、いつ倒れてもおかしくない状況。
それでも一方通行は選択している。
UN「へえ。精神力でそこまで動けるンだな……すごいねえ、意思の力ってやつは」
一方「……ゼロ距離で、避けられる訳ねェよな…? これで、俺の勝ちだ」
ぐっ、と銃を握る力が増す。
少しでも動くようなら一方通行は迷わず引き金を引くだろう。
そうなったら「残り一発」のUNは”アウト”となり、勝敗は決する。
UN「あー、予想外だったな。お前がそうまでして」
一方「黙れ」
UN「おっと。でもまあ、認めてやるよ。『今回』はオレの負け。撃ちたければ撃てばいい」
何も変わらない調子でUNは言う。
簡単には死なないととは思っているようだった。
UN「……このガキの見てる前であってもいいならなァ?」
たった一言。それで一方通行は揺らいだ。
ハッ、と一方通行の意識が打ち止めに向けられた。
その一瞬。一秒もなかったその時間で、
UN「……そうやって躊躇っちまうのは優しさなのか、甘さなのか……」
UNは虚空に溶けるように消えていた。
後には一方通行の黒い薔薇と、青いカードが残った。
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