305: ◆hdSJbJZZTU[saga]
2013/07/26(金) 10:11:32.28 ID:z5+15g0u0
打ち止めの様子がおかしくなってきた。
上へと足を進めるたびに、辛そうな表情に変わっていく。
八月三十一日のあの日を、思い出す。
打止「大丈夫だよ、ってミサカはミサカはあなたに微笑んでみたり」
息切れが激しくなっていく。
もしかしたら、このまま死んでしまうのではないか。
そして、ついに。
打ち止めが倒れこんでしまう。
一方「打ち止め!」
打止「……あなた、先に行ってて、ってミサカはミサカは笑いかけてみる」
一方「おい、大丈夫か!?」
打止「……うん、大丈夫……、ってミサカはミサカは答えてみる」
一方「どこがだよ! ふざけンなよ!」
打止「……あのね、あなた。嘘なんてつきたくないけど……本当のことも言いたくないの……、ってミサカはミサカは笑ってみたり」
同じだ。天井にウィルスをいれられた時と。
あの時の、ファミレスでのやりとりに似てる。
あの時……俺はどうしたっけ。
ああ、助けを求めにいったンだ。
でも、今は、そんな事をしている余裕はない。
見捨てたくない。
一方「……死なせるかよ。死なせてたまるか」
小さな体を抱き上げる。
アイツを追おう。早く追いつかないと。
……許さない、絶対に。
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