313: ◆hdSJbJZZTU[saga]
2013/07/26(金) 13:26:16.61 ID:z5+15g0u0
UN「なンだっけ。オレがテキトーに作ったあの部屋……超能力者の過去の絵が飾られてた場所。
あそこにあったのも、『1』はなかったろ? そりゃそうだよ、だってここにいるンだから」
「お前は、覚えてないンだよな。いつオレが生まれたのかとか」
一方「覚えてねェよ。覚えてるほうがおかしいだろ」
UN「初めは何もなかったな。ただ白い空間があっただけで、オレは独りだった」
「描いた奴の精神を映すっていうだろ? お前もあンな感じだったのかねェ」
一方「……だから、俺の昔の名前も知ってたのか」
UN「ああ。スッキリした?」
「してなくても……これで終わりにするけどな」
一方「何?」
UN「撃つタイミングならいくらでもあった。でもしなかった。
話を聞きたかったのか何なのか知らないけど……何にせよ、オレにも幕を引くチャンスができたってこと」
「そうだな、これが一番楽で―――誰も救われない」
「最高のバッドエンドだ」
一方「何を言ってやがる!」
UN「さあね。なンでもいいだろ?」
UNは笑う。笑って、辺りに粉のような物を撒き散らした。
一方通行は咳き込んだ。視界が白く埋まる。
一方(なンだこれ……小麦粉か?)
対してUNはどこから取り出したのか、スケッチブックをその手に持っていた。
UN「―――ここはイイ感じに無風状態だし、ひょっとすると本気で危ねェかもしれねェなァ?」
どこかで聞いたようなフレーズ。UNは、そのスケッチブックに何かを描きながら、
UN「俺の能力は具現化。色がつかないから、完全とはいえないンだけど」
コトリ、と『何か』が落ちた。描き終えるまでに5秒とかからなかった。
『何か』が小箱であることはわかっても、具体的な物質名が浮かばなかった。
そして気づく。
今の学園都市ではめったにお目にかかることのできない、
赤燐のマッチのようなモノではないか、と。
UN「なァ? オマエ、粉塵爆発って言葉ぐれェ聞いたことあるよなァ?」
UNは、何の躊躇もなく火をつける。
表情は、笑っていた気がした。
直後、条件を満たした粉塵に引火し。
全てを巻き込んで、爆発した。
空間が崩れ、何もなくなっていく。
一方通行は自分が今どうなっているか把握できていなかった。
そう考えられるということは、生きているというだと後で理解した。
やがてホワイトアウトする。
一方通行は。
全てが消えていく有様を ただ、見ていた。
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