過去ログ - PoH「イッツ・ショウ・タイムと行こうぜ!」
↓
1-
覧
板
20
20
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:08:20.40 ID:pR10wcino
が、かと言ってすぐにどうこう出来るはずも無く、
仕方なく俺は通常の攻略に加えて、主街区の影の部分や古びた洋館系フィールドなど、オレンジプレイヤーが徘徊していそうな場所を周ることにした。
《ピッカー》はオレンジのみを狙っているので、こうすれば少しは会える確率が上がるだろう。
以下略
21
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:13:36.61 ID:pR10wcino
ある日、夜に間近い時間。
俺が普通に迷宮区の攻略を終え、ボスがいるであろう玉座前のマップを確認し、さてこれを公開して近々攻略パーティでも起こすか、と意気込むと、
「――――うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
以下略
22
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:18:32.96 ID:pR10wcino
俺が絶句するより早く、
突然ドスッ! という効果音と、男の身体がビクン! と弾かれるように揺れたのは同時だった。
嫌な予感がし、その男の背中に目を向けると…………、細長い、銀色に光る針が刺さっていた。
以下略
23
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:21:57.15 ID:pR10wcino
そのまま隙の少ないソードスキルを乱打し、複雑に剣を振り回し、襲い来るピックを弾き続ける。
キキキキキキンッ! と薄暗い廊下に音が響き、それに合わせて俺の意識も心地良い加速感に乗っていく。
キリト「何をやってる! 早く逃げろ!」
以下略
24
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:24:24.07 ID:pR10wcino
遠くで、コツ、と、靴の立てる硬い音が響いた。
僅かに声が聞こえた。
「 ――――空に架かれよ銀針(ぎんしん)の月―――― 」
以下略
25
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:27:42.27 ID:pR10wcino
死に行く人々、殺し続ける人々、その全てに捧げる鎮魂歌のようにも聞こえた。
その妖絶で、あまりにも美しい歌声に、俺は麻痺毒を食らわされたように動けなくなった。
目の前に迫り来るのが強大な存在であると言うにも関わらず、射竦められたように身体の自由が利かない。
以下略
26
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:30:40.02 ID:pR10wcino
長い髪から見て女だろうとは予想できる。
男性プレイヤーの中にも髪を長く伸ばす輩はいるが、どうも男性と女性のステータスに差があるようで、女性ほどには伸びない。
そして目の前の女は、腰ほどの高さまで届いている。よって女だ。
何より、身体前面の胸部に二つのふくらみが確認できる。よって女だ。
間違いない、ってか何を考えてるんだ俺はこんな時に。
以下略
27
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:35:25.81 ID:pR10wcino
竪琴を鳴らすような芯の通った、それでいてどこか妖艶な声音だった。
仮面による隠蔽エフェクトのせいで、若干の補正はかかっているが、女と確認するには充分だった。
ですね、と確認するような言い方をしているところを見ると、どうやら隠しても仕様がないらしい。
俺は正直に言った。
以下略
28
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:38:35.20 ID:pR10wcino
ピッカー「この世界は仮想、しかし故に現実」
ピッカー「ならばこの世界は日本と同義であり、日本国憲法や日本人の基礎的な倫理に基づいて行動するべきです」
ピッカー「そして、私の知る日本は少なくとも犯罪を擁護する国では無かった」
以下略
29
:
1
[saga]
2012/07/24(火) 11:40:28.07 ID:pR10wcino
キリト「確かに犯罪は許されざる行為だ」
キリト「ゲームの進行に支障を来たすし、何より人としてどうかしている」
キリト「だけどな……俺はその連中が死んでもいいだなんて思ったことは無いぞ」
以下略
122Res/83.31 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - PoH「イッツ・ショウ・タイムと行こうぜ!」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1343091950/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice