過去ログ - PoH「イッツ・ショウ・タイムと行こうぜ!」
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2012/07/24(火) 11:50:54.61 ID:pR10wcino
俺は、宣言と同時に目の前の女が消えたことを認めた。
アバター自体は消えていない。
しかし、システムが検出する《気配》とでも言うべきものが目の前から消えたのだ。
目の前にあった巨大な存在感が消えた。
すると徐々にアバター自体も掠れ、テレビの砂嵐のようになっていった。
やけにゆっくりとその形を崩していく。
その様子を最後まで確認する事無く、俺は反射的に後ろに振り返りつつ剣を薙いだ。
果たして、キィンッ!! と甲高い効果音と共に重々しい反動を感じ、しかし達成感を得た。
通路の遥か遠くで、何かが落ちる音が小さく響いたのだ。
見れば、俺が半身を回した先には今まさに手のピックを放ったばかりの体勢の彼女がいた。
仮面に覆われてその表情は見えないが、気配からして驚きが感じられる。
落ちた音の正体は弾かれたピックだろう。
と、落ち着きを得る暇も無くまたその姿が掠れ、消えた。
居場所を察知されたことから、姿をくらまし、また不意打ちをするハラか。
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