253:VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)[saga]
2012/08/13(月) 15:58:28.94 ID:cWgAOOYC0
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「・・・・・・・」
「・・・・・?」
「・・・俺は死んだのか」
「世界を救うはず勇者がこんな所であっけなく死んじまうなんてなぁ・・・」
「ずいぶんと情けない話だよな、これ・・・」
「本当に、だめだな、俺は・・・・」
「・・・・はぁ」
「それにしても、ここはどこなんだ?真っ暗で周りが一切見えないし」
「まさか地獄だったりして」
「・・・・もしかしてホントに地獄なのか?」
「マジかよ・・・・」
落ち込んでいたら突然視界を遮っていたものが消えた
「おっ?」
眼前に広がったのはどこかの城の大広間のように見える
「・・・・・どこだ?ここ?まるで王都にある城と同じような内装をしてるけど」キョロ
少し周囲を見渡してみる
本当に似ている、まるで王都の城を内装から何まで全部コピーしたかのようだった
(ここは王都のなのだろうか?そしたらなんで俺がここにいるんだ?)
頭の中が疑問で溢れる
ここが本当に王都なのか、なぜ死んだはずの自分がここにいるか、わからなかった
「ここが王都なら王様もいるはずだよな」
さっきまで城の内装の方ばかりに気を取られており玉座に座っている者が何者かを確認していなかった
王都であれば自分を勇者にした尊大だが若く有能な王がいるはずだが
「誰だあの人?王様なのか?」
周りには何人かの兵士がおり玉座には仰々しい恰好をしたおっさんが座っていた
そのことにより疑問の一つは解けたわけだが
「ということは、ここどこだ?」
「俺、死んだんじゃなかったっけ?」
一番の疑問が残った
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