過去ログ - 番外個体「やっほうくたばりかけの第一位」2
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/10/31(水) 20:22:10.58 ID:chVWEka30


そう、彼は少女達の世界を終わらせたのだ。
何度も何度も、自分の身内を。
とある少年と少女が、全てを終わらせるまで、幾度となく。
だから、だから自分は――、

「ミサカは――……、……、  あ、れ?」

ふと気がつくと、ソファの上で寝転がっていた。どうもお風呂を洗ったあとに寝てしまったらしい。
いつの間にか窓の外には暗黒が立ち込めていて、部屋の中にはそれを払拭するために文明の利器が煌々と自分を照らしていた。
一体誰が付けたのか。自分は電気なんてつけていないのに
そんなことを考えながら重い瞼を開け、緩慢な仕草で部屋へと降り立つ。
羽のない、天使というにはあまりにも闇に染まってしまったその堕天使の姿を眺める人間が、一人。
否――白い悪魔は、呆れ顔を浮かべながら寝起きの彼女に声をかけた。

「起きたのか」

「……あー、あなた、帰ってたんだ」

後ろに首を傾けると、そこには彼の容姿にはあまりにも似合わないエプロンとフライパンという家庭的な格好で、晩御飯を作っていた。
勿論彼とはここの家の主である、一方通行である。
番外個体はすんすんと鼻をならし、

「いいにおい」

と感想を一方通行に告げた。





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