過去ログ - 番外個体「やっほうくたばりかけの第一位」2
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/11/17(土) 22:41:11.45 ID:E0yJ2GzP0

だとしたら。
隣にいる打ち止め。彼女も一方通行に家族としての好意を持っている彼女も、狂っているのだろうか。
お姉様は、どうなのだろう。
かつて彼を憎み、苦しみながら和解をし、泣きながら許し許され、今は『友人』として一方通行を扱っている身内の一人。

(和解をする日、お姉様、泣いてたっけ)

私はアンタの罪を忘れない。あの子達の死んでいった姿を絶対に忘れない。
いや、忘れることなど出来ないのだと。脳裏に焼きつき、今だって心を蝕んでいるそれを、忘れることなど不可能だ。
それでも、許すと、彼女は言った。
そんな彼女も、狂っているのだろうか。

(ミサカには、わかんないや)

何が正しくて、何が間違っているのか。
もっともっと、沢山生きたらわかるのだろうか。

ゾンビがまた一人撃ち殺される。
血が画面を覆った。打ち止めが悲鳴をあげる。
番外個体は、その様子を無言で眺めていた。

(――ミサカは、あの人への復讐を、完遂するべきだったのかな)

そんなことを思いながら。
番外個体はあやふやな道を、歩き続ける。






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