過去ログ - 咲「野球って楽しいよね。安価でいっしょに楽しもうよ!!」 十七本場
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/26(木) 21:12:41.13 ID:3vcNhGydo
>>1000に虎視眈々と内川コピペの改変貼ろうとしてたけどそんな空気じゃないからここに貼るね(ニッコリ

聖地、阪神甲子園球場で迎えた初戦
先発南浦が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年も白糸台だな」の声
無言で帰り始める選手達とは別の場所、期待の新人打者須賀は独りベンチで泣いていた
清澄で手にする栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の身体で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」須賀は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、須賀ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」須賀は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、須賀はふと気付いた

「あれ・・・?身体が軽い・・・?歓声が聞こえる・・・?」
ベンチから飛び出した須賀が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように清澄高校の応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする須賀の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ガースー、守備練習や、早く行くで」声の方に振り返った須賀は目を疑った
「ひ・・・洋榎さん?」  「なんだ京太郎、居眠りでもしてたのか?」
「き・・・杏子コーチ?」  「酷いよ京ちゃん、かってに佐倉さんを引退あつかいなんて」
「咲・・・」  須賀は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:宮永咲 2番:高鴨 3番:愛宕洋榎 4番:天国 5番:佐倉 6番:須賀 7番:竹井 8番:薄墨 9番:姉帯
暫時、唖然としていた須賀だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「野球が・・・野球ができるんだ!」
新子からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する須賀、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている須賀が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った


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