過去ログ - 男「俺の名前は『オズ』。君は?」エメラルド「……」
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1: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:45:35.54 ID:ZGXlQcNP0
エメラルド「……」じーっ

男「……?」

男「(もしかして警戒されてんのか?)ほ、ほら自己紹介。君の名前だよ」

エメラルド「……」じーっ

男「と、とりあえず壁に隠れてないで出てきてくれないか? 色々、君に聞きたいことがあるんだけど」

エメラルド「……れない」ぼそっ

男「……え?」

エメラルド「出れない。ていうか出たくない」

男「……(あーあ、完全に警戒されてんなこれ)」

 (まあ相手は見知らぬ男だし無理もないか。にしてもちょっとショック……)

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2: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:46:45.22 ID:ZGXlQcNP0
エメラルド「……」じーっ

男「(……こっちから近づいてみるか)そ、そんなに怪しまなくても大丈夫だって」ザッ

エメラルド「!? あ、あわわ……こ、こっち来ないでっ」ささっ
以下略



3: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:48:32.98 ID:ZGXlQcNP0
エメラルド「……キミってこの建物に住んでるの? これキミの家?」ぺちぺち

男「そ、そうだけど。……え? それよりも何で君は服着てないの?」

エメラルド「――っ、だ、誰のせいで裸のままでいると思ってんの!?」
以下略



4: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:51:18.13 ID:ZGXlQcNP0
エメラルド「その先にある湖で水浴びしてたから」

男「うん?(……湖? 水浴び?)」

エメラルド「水浴びするときは服脱ぐでしょ。だから裸なの」じろっ
以下略



5: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:52:38.06 ID:ZGXlQcNP0
エメラルド「……! な、なんでもない。と、とにかくこれ……はやく何とかしてよ」

男「何とかしてくれって言われてもなあ……そっか、そういうことか……」

男「大体の事情はわかった。けど俺にはどうすることもできないぞ。君には悪いけど」
以下略



6: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:56:14.24 ID:ZGXlQcNP0
男(人間こういう時こそ意外と冷静になるって聞くけど本当だな)

男(あるいはこの『異常』を目の当たりにして未だ現実味が感じられないからかもしれん)

男「だけどなあ……これって夢じゃないんだよなぁ。こういうことって、マジであるんだ……」
以下略



7: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:57:59.58 ID:ZGXlQcNP0
______________


男「……ウチには女物なんてないから、悪いが俺ので我慢してくれ」

以下略



8: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/26(木) 23:59:29.18 ID:ZGXlQcNP0
エメラルド「……ど、どうかな? 変じゃない?」

男「……! へ、変じゃないぞ、うん。結構……似合ってる、な(む、むしろ可愛い……っ!)」

エメラルド「そ、そう? 見たことない服だったから……よかった。ありがとね」ニコッ
以下略



9: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 00:05:02.77 ID:D2ZELviF0
エメラルド「?」

男「……あ。そ、そうだったスマン。さっきの質問の続き」

エメラルド「ん」
以下略



10: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 00:11:52.61 ID:D2ZELviF0
エメラルド「うーん、おばあちゃんにも教えて貰った記憶がない……」

エメラルド「ね、そのニホンってどんな魔法石が採れるの?」

男「はい?」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/27(金) 00:39:21.63 ID:D2ZELviF0
男「……でさ、ここってどこなのかな?」

エメラルド「……」

エメラルド「ここは東の大国“アメジスト”に属する辺境の森よ」
以下略



12: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 01:21:41.00 ID:D2ZELviF0
エメラルド「教えて欲しい?」わくわく

男「いえ、位置はわかったんでもういいです。どうもありがとう。これで帰れます」

エメラルド「あ、や、ちょっと待って! 聞くだけ……聞くだけでいいから……っ!」がしっ
以下略



13: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 01:46:48.50 ID:D2ZELviF0
エメラルド「えへへー、驚いた?」

男「……それはもう(驚くしかないだろ……)」

 (さっきから何言ってんのこの子……ひどすぎるだろ。頭が。まったく会話にならねー)
以下略



14: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 01:52:49.12 ID:D2ZELviF0
男「……え?(この子もしかして日本人?)」ずいっ

エメラルド「?」

男「……」じーっ
以下略



15: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 02:22:12.24 ID:D2ZELviF0
男「……どうなってるんだ」

 (もしかして俺の頭がおかしくなってるのか……?)

エメラルド「そういえばキミ、この森のことも知らないなんて、“ニホン”ってそこまで閉鎖された国なの?」
以下略



16: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 02:54:17.65 ID:D2ZELviF0
エメラルド「え、ていうか“アメジスト”も知らないって……大陸と違う場所? ウソ、それ本当なの?」

男「ホント。この大陸とは違う島国から来ました。魔女とか魔法石とか、そんなファンタジーが実在しない国」

エメラルド「……! す、すごい……は、初めて会った。大陸の外から来た人なんて……!
以下略



17: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 03:23:58.32 ID:D2ZELviF0
エメラルド「私の名前は『エメラルド』。偉大なる魔女の名を継ぐ正当後継者」

エメラルド「ゆくゆくはその名に恥じぬよう立派な魔女になるため日々精進中!
      ……伝説の『エメラルド』はね、私のおばあちゃんなの♪」

以下略



18: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 03:47:00.73 ID:D2ZELviF0
______________


エメラルド「……げ、元気出してよ。気持ちはわかるけど」

以下略



19: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 04:25:28.74 ID:D2ZELviF0
男「ほ、ほら見ろやっぱり使えないじゃん! は、はは、そりゃそうだよな、魔法なんてあるわけ……」

エメラルド「ちーがーうーの。オズは勘違いしてるわ」

エメラルド「確かに私は魔女よ。けどね、だからといって魔法石なしで魔法を使うことはできないの」
以下略



20: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 06:02:20.40 ID:D2ZELviF0
エメラルド「すっごく綺麗な色をしてて透き通っていて……眺めてるだけでも思わず魅了されちゃう不思議な石」

エメラルド「各地方、国によって採れる魔法石は異なっていてね。色、形、性質、そして匂いも様々」

エメラルド「例えばこの“アメジスト”で採れる魔法石なんかは紫の色をした独特の結晶体で、
以下略



21: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/07/27(金) 07:01:57.41 ID:D2ZELviF0
男「――じゃなくてっ! 俺は家に帰りたいんだよ! こことは違う世界にっ!」

男「魔法の存在に魅力感じてる場合じゃないんだって!」

エメラルド「お、オズが聞いたんじゃない……だから答えたのに」
以下略



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