過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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◆ClmoeYz2r6
[saga]
2012/07/27(金) 21:11:42.49 ID:N+Z7/Leeo
女剣士「なぁ、剣士。あの、弟子のことだが……」
剣士「うん?」
女剣士「お前は全く興味がないのか?」
剣士「ないね」
女騎士「ですが、それでは余りにも……」
剣士「あのね、いうまでもないが剣術というのは『人殺しの技術』なんだ」
女侍「…………」
剣士「街の道場だと、紹介状がないと入門できないような場所もある」
剣士「そう聞けば、お高く止まってるようでなんとなく印象は悪いが、これは仕方のないことでね」
剣士「世の中のものは何でも悪用できる」
剣士「もちろん、詐欺師が捕まったからって、そいつに読み書き算盤を教えた教師の責任が問われることはないが」
剣士「剣術はそうもいかん。人の命に直接関わるようなものは、教える相手もある程度吟味しないと後々トラブルの元だ」
剣士「つまり紹介状というのは、『ここで紹介するこの者は、道場で習得した技術や知識を悪用しません。私が保証します』という証になるわけ」
剣士「ただ、俺は他人に責任は持てないからね。他人に剣について教えることはしない」
剣士「というか、君たちに勝てるようになれば、強さとしては十分過ぎる」
剣士「ま、あの調子ではあと5年くらいはかかるだろうけどさ。いろんな戦い方を見るだけでも、勉強になるもんだ」
女侍「話を聞くだけでも、というのは愚問なのでしょうね」
剣士「そうだね」
剣士「話を聞いたらもう『無関係』とは言い難いからな」
女暗殺者「…………」
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