過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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24: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 21:23:42.42 ID:N+Z7/Leeo
弟子「……結局、兄上はそのまま逝きました」

弟子「御前試合も死者が出たということで、そのまま中止になり……」

弟子「調べでは外傷もなく、試合中に心臓を悪くした、ということになりました。折れた剣についても、兄の整備不足と……」

弟子「ですが、そんなことはあり得ません!」

弟子「あの日の朝まで、兄は持病もなく、健康でした。唐突に心臓を悪くしたと言われて、納得できるものではありません!」

弟子「何よりも剣の道を愛しておられた兄上が、刃止めをした試合用の剣とは言え、御前試合に用いるモノの整備を怠るなど」

弟子「そして、なによりも解せないのは、最後のあのひと突きです」

弟子「戦場ならばいざ知らず、試合である以上『止め』が入れば即時中断するのがルール」

弟子「にもかかわらず、あのときの相手は審判の静止の後で、兄の心臓目がけて突きを打ちました」

弟子「無論、静止されても剣を止められぬということはあり得ますが、あれはどう見てもそんなタイミングではなかった」

弟子「あの一撃こそが、兄の直接の死因のはずです!」

女騎士「ふむ……しかし、鎧の上からの攻撃で、外傷もないのでしょう? そんなこと……あ」

女剣士「なるほど……剣士にこだわる理由はそこか」

弟子「はい……鎧の上から、外傷も残さずに、心臓だけを止める」

弟子「当代随一と歌われる剣士殿ならば、そんな技術について何かご存じかと思ったのです」

弟子「もちろん、剣士殿が犯人と疑っているわけではありません。ただ、何か情報を得られないかと……」

弟子「ですが、そのような技術は間違いなく秘奥とされるもの……正面から尋ねても教えては貰えないと思いまして……弟子入りという形を……」


 ――ガチャッ



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