過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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◆ClmoeYz2r6
[saga]
2012/07/27(金) 21:33:51.25 ID:N+Z7/Leeo
父「おっしゃる通りでございます」
弟子「ち、父上! お体は……」
父「大事ない……剣士殿でいらっしゃいますね。お噂はかねがね伺っております。愚息がご迷惑をおかけして……ごほっ」
剣士「お初にお目にかかります。どうぞ、ご無理をなさらずに、お座りになって下さい」
父「それでは、お言葉に甘えて……どうも、歳のせいですかな……」
剣士「無理もありません。お察しいたします」
弟子「父上……兄上の鎧に、このようなものが……」
父「うむ……だがな、弟子よ。戦場においては騙し討ち、奇襲、全てが許される……」
父「戦場の心得にて、という御前試合の理念なれば、身につける前に鎧の点検を怠るのも、落ち度とは言えまいか」
弟子「そ、それはあまりにも!」
父「いや、その毒を仕掛けた者が誰であれ、擁護をする気はない。これは卑怯な所行である。それは疑いない」
父「なれど、それを避ける手段があったならば、それをしなかった以上、落ち度はあるのだ」
父「それに……死者のために何かをなすよりは、生きている者のために心を砕くべきではないか」
父「母や三人の姉のために、お前が次期当主として……しっかりと……」
弟子「…………」
父「剣士殿、遠いところをご足労かけましたが、これは当家の問題。どうぞ、お引き取りを……」
弟子「!!」
女騎士「…………」
女侍「…………剣士殿」
剣士「あー、お父様。そうはいかないのです」
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