過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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34: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 21:36:03.04 ID:N+Z7/Leeo
父「?」

剣士「『知る』ということは、取り返しがつかないのです。『知った』状態から『知らない』状態へは戻れません」

剣士「それは紫の絵の具から、青色だけを取り出して、赤に戻すようなものです。絶対不可能です」

父「……知らない振り、はできないと?」

剣士「剣は得意ですが、それだけは本当に苦手で」ポリポリ

父「……ははは、なるほど」

父「兄の死は当家の問題。なれど、知った事実に大してどう行動するかは、そちらの問題でしょう」

父「確かに、弟子に対してこれと言って口止めをしなかったのはこちらの落ち度。私が口を出せることではありませんな……」

父「……弟子は、貴方のことをよく話します。素晴らしい師だと」

剣士「いや、何もしてはおりませんが」

父「いえ、それが、十分になしておられる」

父「……愚息のこと、よろしく頼みます」

弟子「父上……!」

父「勘違いをするなよ。剣士殿を巻き込んだのは、お前の責任だ」

父「その責任を果たせと言っているのだ……半端は許さん」

弟子「はいっ!」

父「御三方には、客間を用意させましょう。大してお構いもできませんが……」

女騎士「わたくしは実家が近くですので」

父「おぉ、女騎士殿……貴女の噂も聞いております。良かったら、息子の嫁にと思っておりましたが」

女騎士「もったいないことですわ。ですが、既に心に決めた方が居ります故」チラッ

剣士「…………こっち見んな」

父「ははは、さもありましょうな。愚息では勝ち目はありますまい。残念だったな」

弟子「父上、某は何も申しておりません!」

父「はっはっは……む、ごほ、ごほ……」

弟子「父上、お体に障ります。今日は……」

父「そうだな。どうもこういうときは、女の方が強いようで……妻と三人の娘の方が、元気ですな」

父「失礼して、休ませて頂きます」


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