過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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43: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 21:45:35.56 ID:N+Z7/Leeo
女侍「……昔、一人の娘がおりました」

警護兵「へ?」

女侍「ここから遠く、東の国のお話です」

女侍「父は政に携わる仕事……如何に強かろうと悪であれば憎み、また如何に弱くとも正しければ助ける」

女侍「子供心にも潔癖に過ぎると感じるところがありました。とはいえ、非常に立派な……品行方正という言葉のために生まれた方です」

女侍「恨み、妬み、嫉み、面子、金銭……後になって調べれば、その理由は山ほどありました。納得できるか否かはまた別ですが」

女侍「ですが、結果として父親と母親は殺されました」

女侍「屋敷に押し入られ、強盗の仕業を装って」

女侍「一人娘はたまたま熱を出し、掛かりつけの医者の元に預けられていて、助かりました」

女侍「そのまま、医師が養父として、娘を引き取って育ててくれました。先代、つまり娘の祖父の代から繋がりがあったのです」

女侍「娘は仇を捜しました。そのために剣を身につけました。養父は難色を示しておりましたが……」

女侍「誰にも負けない自信がつき、道場から目録を頂いたのと時同じく、仇が見つかりました」

女侍「父の政敵に雇われた剣客……腕は一流と言われておりました」

女侍「これこそ天の思し召し、相手に取って不足なし」

女侍「……まるで、古臭いの人情劇のような話です」

女侍「…………」グイッ

女侍「……残りも少なくなりましたね」

警護兵「ひっ、あ……や、やめてくれ……」ガタガタ


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