過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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72: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:33:23.01 ID:N+Z7/Leeo
――数日後


使者「……先より行われた御前試合。兄対長子の試合において、試合中の不幸な事故により、兄が死亡した」

使者「ついては、この試合。互いの実力を十二分に出せたものとは言えず、兄家より喪中でありながら汚名を雪ぐべく、再試合の申し出があった」

使者「ただし、本人は件の通り死亡しているため、末子である弟子が相手を務めるとのこと」

使者「受けるか否か、返答を頂きたい」



長子「と、申しておりますが……」ニヤニヤ

名家「くくく……馬鹿め。意地になりおって……」

長子「長男が死んだところで諦めておけばいいものを、馬鹿な奴らですね。父上」

名家「叔父に頼んで無理矢理試合を組ませたり、替え玉のために裏方を買収したり、色々と金をばらまいたが」

名家「香辛料の投資の分も含め、全て回収できた」

長子「8試合目というのも、中々に絶妙でしたね。あまり早くに死者を出して御前試合が中止となれば、大衆共の不満も大きかったでしょう」

名家「辛うじて良いところにねじ込めたわ。下手に欲をかけばかえって怪しまれるし、細工にも苦労する」

名家「愚民共は小銭を賭ける。大きく張って損をするか、細かく勝ってささやかに喜ぶか……いずれ、薄汚い欲に塗れたものよ」

名家「本当に賢い者は、欲を手なずけ、理によって利を手にする。覚えておくがよい」

名家「さらには御前試合での勝者という名誉まで手に入るというおまけ付きよ」



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