過去ログ - 番長「ストライクウィッチーズ?」
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936:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)[saga]
2012/09/28(金) 22:57:30.07 ID:LjMxDTxq0
基地の敷地の中といえば、俺が考えていたよりは衛生的だし、整っていた。
アフリカというと暗黒大陸だの、混沌だのと悪いイメージが多いが何てことはない。
しっかりと舗装した道がちまちまとあり、テントの奥には暖かい食事が見える。
夜、すこぶる寒いことと昼の暑さ。それに砂を除けばリベリオン……とまでは行かないが
いくらかの“文化的”な生活は期待できそうだった。


ダンテ 「わお……牛までいるのか?」

ケイ 「ティナは牛乳が好きだから。結構苦労したのよ?」

ダンテ 「その代わりに甘い飲み物にありつける、と?」

ケイ 「分かってるじゃない。この先よ。」


ケイの指差した先にはこぢんまりとしたテント。それの前に立つ褐色の少女。厚ぼったい唇に
少し縮れた髪。アフリカ系だろう。召し使いまで雇っているのか? 随分と偉いこった。


ケイ 「マティルダ。調子はどう?」

マティルダ 「問題ない。そっちの男はダンテか。」

ダンテ 「おう。頼むからその大砲を向けないでくれ。」


マティルダと呼ばれた少女の抱えている武器はデカイ大砲……陸戦ウィッチ用の代物だ。
流石に頭をぶち抜かれても死なないとはいえ、あんなものを食らったら頭が粉々……
いや、体ごと粉微塵になるんじゃないかと思えるだけのものだ。人に向ける物じゃあない。


マティルダ 「紙を。許可証だ。」

ダンテ 「コイツで大丈夫かい?」


俺が差し出したいくつかの書類にざっと目を通し、マティルダは頷いた。
加えてその間油断なく向けられていた大砲もどうにか納めてくれた。
何はともあれ、俺は無事にこの場に踏みいる正当な権利を手にしたわけだ。


マティルダ 「着いて来い。」

ダンテ 「了解。なんか酒臭いぜ、ここ。」

ケイ 「まあ、少しね。」


そう答えたケイの顔は騒がしい妹を見るような、複雑な笑みだった。


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