過去ログ - 久「これが私の四暗刻地獄待ちッ!」和「SOA」
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68: ◆ttcnBecwyw[sage saga]
2012/07/31(火) 05:08:52.00 ID:kIGMwWoU0

思いもかけず名を呼ばれて、赤木は声の方に目を向けた。

恐らくスペースの問題だろう、一つだけ離島のように他と離れて置かれた雀卓に女が二人。

今時珍しい煙管を吹かして不敵な笑みを浮かべた若い女と、それを訝しげに見ている上家の席に座っているのは見た感じ

もっと若いだろう。


――言うまでもなく前者は藤田靖子、後者は竹井久である。


赤木(確かひろのやつが大学生だったか……あいつより若そうだから高校くらいかね?)

盲目の代打ち市川との死闘の後、雲隠れした赤木はつまるところ中学中退の身。

接する機会がなかったため、そのあたり若者の年齢の判断は全くできなかった。

藤田「赤木しげるさんですよね?」

赤木「ククッ……どっかで会ったかな……?」

自分を呼び止めた煙管の女の対面に座り、赤木は煙草を一服、紫煙を吹かした。

藤田「失礼、藤田と言います。若輩の身ですがこれでも一応麻雀のプロをやっていまして。赤木さんの御高名はかねがね

伺っていますよ」

まぁ、プロとはいっても表の方ですがね、と付け足した藤田にへぇ、と興味深げに返す赤木。

赤木(なるほど、道理で不敵な面しやがる……)

先ほどから物腰丁寧に話しているが、その眼は獣のようにひたすらギラついている。



――勝負をする者の眼……。





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