過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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337:tell you that I love ...(5-2)[saga]
2012/09/08(土) 00:51:37.85 ID:sPpHQ6cU0
「ただいま」
「あ、お帰り、お姉ちゃん。ごめんね、ご飯これから作るから」
「そう、なら手伝うよ」

エプロンをつけて後ろ手に結ぼうとしているから、ほんとにこれから作るところだったのだろう

「今日は何を作るの?」
「遅くなっちゃったから、さんまを焼いて、あとは野菜炒めと味噌汁」
「ご飯は?」
「朝予約しておいたから、もう炊けてるよ」

炊飯器を見ると、確かにもう保温状態になっていた
野菜をまとめて切って、炒める分と味噌汁に使う分と分けてしまうのだろう。そうするとあまり手伝うこともなかった。台所も広くないし

「じゃあ私は洗い物するから、咲は料理お願いね」
「ありがとう、お姉ちゃん」

自分と咲の弁当箱を洗うことにした

「お姉ちゃん、副将なんて初めてじゃないの?」

聞かれるだろうなと思っていたことだったけど、咲は楽しそうに聞いてきた

「ああ。ガチって言っただろう?」
「そうだね。ガチって、普段とは違うよって意味だったんだね。みんな大騒ぎだったよ、特に憧ちゃんなんて、なんで副将でお姉ちゃんと当たるのよって叫んでたし」
「うーん、そこまで騒がなくてもいいと思うけど・・・」

別に意表をついてどうこうとか考えていたわけではないので、オーダーが発表されてからの反応は大げさすぎると思うのが正直なところ

「あとね、あの宮永照が大将を任せた姉帯さんってどんな人なんだってすごい話題になってたよ」
「それは秘密」
「だよねー」

会話をしながらも、咲は手際よくキャベツを切り刻んでいく

「あ、あとね。明日なんだけど、クラスのみんなで練習することになったんだ。お姉ちゃんのクラスの先鋒の、えっと松実さんだっけ、その人は穏乃ちゃん

と憧ちゃんの知り合いみたいだから、傾向と対策を教えてあげるって話になって」
「ああ、なら私も同じだな。咲の打ち筋を宥、ああ松実さんに教えることになってる」
「じゃあ帰り遅い? 一応晩御飯までには帰ってくる予定だけど」
「いや、昼ごはんは一緒に食べるけど、晩御飯までには帰ってくる予定だよ」

よくよく考えれば、咲の打ち筋について話してもそんなに多くの時間は必要がない気がする
それこそ、昼食を一緒に食べている間にも終わってしまうかもしれない
まあでも、宥と二人きりになる機会もそうはないだろうし、麻雀以外の話をしてもいいだろう

「でも盛り上がっちゃうかもしれないから、明日の朝はカレーを作って晩御飯は好きな時間に食べるってしておいた方がいいかもね。カレーだったら次の日に食べても問題ないし」
「ああそうだね。そうしようか。それに、私はクラスで練習するのが日曜日だしね」
「あ、そうなんだ。じゃあ土日はカレーで済むように少し多めに作るね」

咲は本当に気が利いて助かる

「あ、それとね、憧ちゃんにお姉ちゃんの弱点とかないの?とか聞かれて。そんなのあったら苦労しないよね」
「逆に私こそ、咲の弱点を知りたいところだけどな・・・」

こうして会話していると、あっという間に晩御飯が出来上がっていた


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