過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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356:tell you that I love ...(5-4)[saga]
2012/09/11(火) 06:05:02.19 ID:kw53WJ610
日曜日
第三対局室の鍵を宿直の先生から受け取り、部屋へ向かう

「ちょっと早すぎたかな・・・」

まだ9時になったばかりだ
日曜日ということで部活をしているところもなく、平日には想像もできないくらい静かだった

第三対局室は学校の中でもずいぶん外れた場所にある
部屋も小さく、2卓しか置いていない
あまり広い部屋では落ち着かないし、豊音は極力隠しておきたい

豊音には悪いけど、多分本当の出番は決勝くらい・・・
そのくらいの覚悟で行く

第三対局室に着く
鍵を開けると、こもった空気が鼻につく
あまり使われていない部屋だから仕方ない・・・
私はすぐに窓を開けた。心地よい風が吹き込んでくる、30分もしないうちに問題なく使えるようになるだろう

「照ちゃん、早いね」

10分ほどして、最初にやってきたのは宥だった

「もしかしたらまだ誰もいないかもと思って鍵を借りに行ったんだけど、先生が照ちゃんが借りていったって言っててびっくりしちゃった」
「ああ、手間をとらせてすまない」

見慣れた制服姿だからか、それとも昨日怜から真瀬さんのことを聞いたからか、宥を見ても妙に意識したりはしなかった
きっと無意識の不安が、宥にSOSを出せとサインを出していたんだろう

「今日、真瀬さんが練習に付き合ってくれるって、怜から電話があった」
「そうなの? 由子ちゃん、大丈夫なの?」

昨日怜から聞いた話を宥にも説明する

「そっか・・・。でも、そこまでして照ちゃんを負けさせたいなんて」
「真瀬さんについては、一回三尋木先生に聞いたことがある」

かなりはぐらかしてはいたけれど・・・

「大人のことは、大人に任せておけって言っていた。その時は正直話半分に聞いていたけれど、今となっては先生が影でいろいろしてくれているのかもしれないと思う」
「ちゃらんぽらんに見えて、肝心なところでは嘘はつかない人だもん、きっと大丈夫だね」

それからまた10分して、今度は怜と真瀬さんが入ってきた

「照、宥姉ちゃん、早いなぁ。おはよ」
「おはよーなのよー」
「おはようございます」
「おはよう」

挨拶を交わし、真瀬さんが私の前で頭を下げた

「宮永さん、私が言葉足らずで心配かけたみたいでごめんなのよー」
「真瀬さんは悪くない。逆に、私こそ巻き込んでしまって、ごめん」

私も頭を下げる
どんな大人か知らないけれど、こんなことをして一体何になるというのだろう・・・

「こればっかりは、しゃーないよ」

それよりも、と怜があきれたように言う

「宮永さんとか真瀬さんとかそんなふうに呼ばずに、名前で呼ぼうか。由子は6人目のチームメイトやで?」
「6人目とか照れるのよー」

まんざらでもなさそうだった

「豊音に任せた私が悪かったわ・・・」
「えー、だってこういうの渡すのしたいんだけどー」
「だったら部室に忘れないでよね」

随分と騒がしく、豊音と塞が入ってきた


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