過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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469:tell you that I love ...(7-7)[saga]
2012/09/27(木) 00:47:12.89 ID:BJEROJJz0
-side 良子-

園城寺怜の通う病院を教えろ

赤阪先生から言われた時に、気づくべきだった
さらに薬を飲む時間や、保健室に薬の備えはあるかと詳しく聞かれ、後悔した

自分が理事長派とやらにいつのまにか組み込まれてしまっているのは分かっていた
それでも、積極的に協力する気はなかった
だから園城寺さんの担任の三尋木先生に、薬の入れ替えが画策されていると伝えたのが昨日

『そこまで考えてなかったわ、助かる。でもあんまり無茶すんなよ、一応あんた理事長派なんだからさー』

結局誰かに無理をさせて自分自身はセイフティに逃げ込むだけ・・・
それでいいのだろうか・・・

「怜、迎えに来たよ」
「怜ちゃん、大丈夫?」
「おー。宥姉ちゃんに照、お疲れやー。すごかったなぁ」
「おつかれなのよー」

保健室の扉が開き、入ってきたのは宮永照と松実宥
少し前に見舞いに来た清水谷竜華がニヤリと笑う

「でも明日は私が勝つでー」
「どうぞ。でも最終的に勝つのは、私たちのクラス」
「軽くいなされたなぁ、竜華」
「くっ、これくらいでは泣かへんもん」

そこに、携帯電話が鳴る
携帯を取り出したのは清水谷さんだった

「なんやのこんな時に・・・って久保っちか。もうめんどくさそうやなぁ」

仕方なく電話に出る

「はい清水谷ですけど・・・・ミーティングですか、意味あるんですか?・・・・まあ行きますけど・・・・」

心底嫌そうに電話を切る

「今から明日に備えて3年2組でミーティングやと・・・・今更そんなのしたってしょうがないと思うんやけどなぁ・・・。それより怜といたいってのになぁ」
「ぶつくさ言わんと行ってき。久保ちゃん怒らせる方がめんどくさいで」
「それもそうやな・・・怜、ミーティング内容はあとで教えるからなー」
「え、いいのかなぁ・・・」
「竜華はああいうやつやで、宥姉ちゃん」

カバンを持ち、清水谷さんはさっと保健室を出て行った
これで少しは静かになる・・・

「で、怜。具合はいいの?」
「おー、大丈夫やで。薬も飲んだしな」
「でも明日は今日以上に厳しいから、ちゃんと休むのよー」
「由子そればっかりやなぁ。飽きるで」
「怜ちゃんが大丈夫なら、もう放課後だしそろそろ帰ろうか」

薬と聞いて、少しだけ体が震える・・・
ここにある薬は、園城寺さんがいつも飲んでいるものと同じものが予備で保管してある
変えろと言われて渡された薬は捨てた。少し弱めただけとは言っていたけれど、それで命の危険にさらされることだってある、さすがにイージーに考えすぎだ

あとで三尋木先生に連絡を取って、もし薬を取られたのならこの予備の薬を持っていこう
保健室に忘れ物があったので届けに行ったと言えば、言い訳としては十分だろう

4人を見送ると、私は自分の携帯電話を取り出した

メールが来ている
三尋木先生から。藤田先生が来て追い返した、薬は大丈夫

「よかった・・・」

たとえ反逆者の烙印を押されたとしても、私はそれを誇りに進んでいける
簡単に返信し、メールを履歴から消した

あとは、明日園城寺さんがここに担ぎ込まれてこないことを祈るだけ
彼女、なんだかんだで無理をしてしまうから・・・


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