過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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566:tell you that I love ...(8-3)[saga]
2012/10/13(土) 00:26:52.84 ID:4uu3wBVz0
-side 照-

南4局がようやく始まった
怜は明らかに息を切らしている、傍から見ていてももう限界

それでも、いままでの生気のない振り込みが嘘かのように積極的に牌を切っていく
まるで、燃え尽きる前の最後の灯火のように・・・・

怜、お願いだからそんなに無理しないで・・・
ここで負けても、誰も責めたりしないから

そんな願いも虚しく
神代さんからロン上がりした直後、怜は卓に突っ伏した

「怜ぃぃ!!」

清水谷さんが一目散に教室を飛び出していった

「宥、私たちも行こう」
「そ、そうだね」
「シロとエイちゃんは残ってて。豊音、行くよっ」
「うんっ」
「私も行くのよー」

塞は小瀬川さんとエイスリンさんに任せて、私達も慌てて後を追う

対局室に着くと、すでに清水谷さんがまだ卓に突っ伏したままの怜の肩に手を添えていた

「怜、怜、しっかりして」
「とにかく保健室へ運びましょう」
「せやな・・・」

花田さんがそう指示すると、清水谷さんが怜を抱き上げようとした

「手伝います」

宥が反対側に体を回す

「あ・・・」

怜が小さく声を出した

「大丈夫、怜ちゃん」
「怜、気がついたんか?」
「私、倒れたん?」
「せやで、もう休まなかん。保健室行こ」

怜は小さく首を振った

「まだ1半荘残っとるやん」
「もう無理だよ、怜ちゃん」
「でもっ」

耐え切れず、私は声を荒らげた

「後のことはいいから、早く怜を保健室に連れて行って!」
「照・・・」

私の剣幕に押されたのか、怜はうつむいた
抵抗せず、2人に連れられて教室を出ていく


「で、審判。どないするん。基本メンバー交代できへんのやろ、3−1は棄権か?」

怜が出ていくのを見届けてから、愛宕さんが花田さんに聞く

――棄権


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