過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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590:tell you that I love ...(intermissionExtra-3)[saga]
2012/10/17(水) 23:44:47.63 ID:KqltEAmB0
それでも、結局のところ自分で一歩踏み出さなければ何も進むわけもなく
逆に照と昼休みに会うこともなくなり、ただ寂しさがつのるだけだった・・・

――そろそろ新入部員も入ってきたし、部活に顔を出せ

そんなメールを照に送る

――分かった、今日は行く

簡潔なメールが帰ってくる
なんだか、クラスが違うとこんなに簡単に距離ができてしまうのかと思うと切なくなる

・・・ああ、そういえば大星が照に会いたがっていたな
あいつもなんだかんだで部活はそれなりにやってくれているし、一番に会わせてやろう


その部活の休憩時間、照に呼び止められた。珍しいこともある

「菫、ちょっと相談」

照専用の丸テーブルには本が置かれ、その横にメモ用紙
そのメモ用紙にはごちゃごちゃと何か書かれていたがぱっと見では判断できなかった

「なんだ、献立か?」
「違う、クラス対抗戦のオーダー」

その言葉を聞いて、ドキッとする
照のクラスということはすなわち、宥のクラスのオーダーということ

「いや、クラスの違う私に相談はどうなんだ」

それでもいつものように、そんな指摘をしてしまう
私のクラスはおそらく久保先生が勝手に決めるだろう。1年2年と、生徒に決めさせてくれる先生に当たってきたので照と2人でオーダーを考えたりしたも

のだが・・・

「でも、いままでもそうしてきたし。菫のクラス、先生が決めるでしょ?」
「まあ、そうだな」

私に決定権はないから、相談しても構わないということか。まったく、照らしいよ・・・

「三尋木先生は何も言ってこないけど、多分直前になって私に振ってくるから今のうちに考えておこうと思って」
「ああ、確かにあの先生はそういう人だな」

そう言って照の隣に座る
なんだか、こうしてじっくりと話すのも随分久々だな・・・・

「それで、メンバーは誰を考えているんだ」
「今のところ、宥と怜。あと真瀬さんと転校生の姉帯さん」

・・・・ん?
聞き捨てならない言葉を聞き、思わず繰り返す

「宥と怜?」
「え? ああ、松実宥さんと、園城寺怜さん」
「なんだ、名前で呼ぶほどの仲なのか?」

平静を装うものの、心中は荒れ狂っていた

宥のことをいつの間にか呼び捨てで呼び合う仲になっているなんて
照も、そして宥も一気に遠くなっていくのを感じた

「うん、半分は怜があいだに入ってくれたおかげだけど」

園城寺か・・・
冬の個人戦で照が倍満を振り込んだのが松実玄、宥の妹。そしてそこに園城寺が同卓していた
その妹を介して園城寺と宥が知り合っていた、というあたりだろう

「そうか。で、オーダーだったな」

話を元に戻す
これ以上は聞きたくなかった


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