過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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605:tell you that I love ...(8-4) [saga]
2012/10/20(土) 23:18:25.65 ID:uycWguwY0
「すいません、ありがとうございました」

扉を開けたのは清水谷さん
どうやら用件はすんだようだ

「もういいの?」
「ええ、大丈夫です」
「怜は?」
「待たせてもうて悪かったな。お見舞いしたって」

清水谷さんが体をどける
私が中に入ると、怜はベッドで寝ていた体を起こそうとしていた

「いいよ怜、寝てて」
「ん、大丈夫。それより、試合は?」

対局室にいたときよりは落ち着いているようだった

「由子が出てるよ」
「えっ、由子?」

驚く怜。事情を知っていれば誰でもそうなるだろう

「モニター、つけましょうか」

そう言って、戒能先生がモニターをつけてくれた
場面は、東2局
由子が立ち親だったようだけど、点数は増えていた

「由子、振り込んだん?」
「いや、怜と交代したときに25000点払ってるから、むしろ上がってるよ」

ルールを知らなければ怜が倒れた時よりは点数が減っているのだから、振り込んだと思っても仕方なかった
私は改めて、由子が出るに至った経緯を説明した

「そうか・・・。ごめんな、迷惑かけて」
「怜が無事なら、それでいい」
「でも、由子もレギュラーになれなくなるんやろ」
「それも含めて由子が決めたことだから、私は尊重したい」
「そっか・・・」

怜が俯いてしまう
私だって、こんなことにはなって欲しくなかったけれど・・・
それでもまだ、起こりうる最悪ではないと思うし。由子だってあんなに真剣に、なにより楽しそうにしている

「とにかく今は、由子を応援すること。私たちに出来るのは、それくらい」
「せやな。今の由子なら、大丈夫そうやもんな」


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