過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
1- 20
614:tell you that I love ...(8-4)[saga]
2012/10/21(日) 12:53:53.75 ID:ia4+5Xbs0
-side 憧-

「よっし、行ってくる!」

昼休みも終わり、とうとう副将戦
相手はあの、宮永照
無事で済むわけがない

でも私たちの大将は、淡だ

「淡、玉砕してくるからあとは頼んだ!」
「大丈夫、任せて安心だよ」

1位を走る玄たち2年10組との点差は僅かに900点
逆に3年1組とは約8万点差

ここまでは理想的な展開
私でぶち壊すわけにはいかないっての

「憧ー、頼んだぞ!」
「憧、平常心です」

しずと和も声援を送ってくれる
そんな中、咲が少しうかない顔をしていた

「咲、どうしたの?」
「憧ちゃん、思い出したことがあるんだ・・・」

咲は、少し震えていた

「お姉ちゃん、この点差だからいつも以上に全力で来ると思う」
「そりゃそうよね。そのくらい織り込み済みだって」
「だから、もし卓が軋む音がしたら気をつけて」

卓が軋む?

「どういうこと?」
「私も1回しか見たことないんだけど。お姉ちゃんの連荘を止めてもうお姉ちゃんの親がない状態で、いつもみたいに1000点から上がっていたらお姉ちゃんは勝てないって状況の時があったの」

たとえば南3局が照さんの親で、親が流されてオーラス1000点だけ上がっても逆転不可能という、そんな状況だったのだろう

「そのとき、卓が軋む音がしたの。ギギギーって」
「なにそれ、故障?」
「私も初めはそう思ったけど。その局、お姉ちゃんはいつもとは全然違う打ち方で倍満をあがったの」
「・・・いきなり倍満?」
「うん、それでお姉ちゃんの逆転」

連続和了だけでも厄介だってのに、まだそんな奥の手があるって言うの?

「テルにそんなのあるなんて聞いたことないよ?」
「先生はどうなんですか?」

淡が驚き、しずがハルエに話を振る
ハルエも首を振った

「去年のクラス対抗戦で、私が憩と衣の担任だったとき。1回だけ、憩に対して不自然な上がりはあった。でもそれが何なのか、私にも分からない。多分滅多に出さないような、奥の手なんだろう」
「そう・・・」
「ただ、その1回もオーラスだった。そのとき卓が軋んだかどうかは、私には分からないけどね」

でもま、そんな奥の手があるって分かってるだけでも収穫
対局中にいきなりそんなの出されたら、対応できるかどうか分からない

「ありがとね、咲。気をつけるよ」
「うん、がんばって」

みんながここまで繋いでくれた
ここまで来て負けるわけにはいかないっ

そして、咲に勝つ喜びを教えてあげるんだ
一人一人はそんなに強くなくても、みんなで力を合わせれば勝てるって


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1003.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice