過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
1- 20
696:tell you that I love ...(8-5)[saga]
2012/11/04(日) 23:43:34.68 ID:GlTl9HRE0
-side 咲-

憧ちゃん、すごい・・・

結果的にはお姉ちゃんの一人浮きだけど、微差の1位で折り返した

お姉ちゃん相手に、積極的に鳴いてた
私が今お姉ちゃんと戦ったら、あそこまで堂々と戦えるだろうか・・・・

「たっだいまー」

憧ちゃんが帰ってくる

「憧、照さんと充分渡り合ってるよ!」
「あの親っかぶりは不運ですが、この調子で行けば問題ないですね」
「いやー、でも結構しんどい」

穏乃ちゃんと和ちゃんが駆け寄った

確かに、あの緑一色のとき、憧ちゃんが親だったのは痛かった
あの、ギギギーってのは、私には正体は分からないけれど

「アコ、やるじゃん。テル相手に十分出来てると思うよ。あのリュウカって人が協力してくてるしさ」
「清水谷さんね・・・・。あの人にも注意してないと、知らないうちに牙を剥かれてる可能性もあるからね」
「ん、その辺気付けてるなら問題ないね」

清水谷さんは手を崩してまで、憧ちゃんに鳴かせたり差し込んだりという場面が多くあった

「咲、先生。客観的に見て、あのギギギーについてどう思った?」

私には分からなかったので、小さく首を振った
赤土先生は、手元のメモを今までじっと見ていたが、顔を上げた

「多分だけどな、あれは能力コピーだ」
「コピー?」

一体何をコピーしたんだろう・・・

「こちらからでは、ギギギーって音までは聞こえなかったんだが、咲がお姉ちゃんがうつむいたのがギギギーのときだって言ってたから、そこからの動きを観察していた」

そう、そこから先生はお姉ちゃんの動きを一挙手一投足見逃さず、細かにメモしていた

「わかりやすいから遡ろうか。南家で南と西を鳴くと東と北が集まっていた。これは3年の薄墨初美の逆バージョン」
「あー、副将戦で当たるかもしれないって牌譜見た、あの巫女さんね」
「その前の振り込み。『ちょいタンマ』と悩むのは、3年の小瀬川白望の特徴だ。本来なら悩むと手が高くなるんだが、逆に悩んで裏目を引いていた」
「うーん、その人は知らないな」

3年生の人の打ち筋を逆にしているコピー・・・・
そんなの私には気づけない。逆に先生だから気づけたことなんだろう

そうか、お姉ちゃんの鏡
鏡だから、反対のコピーになっちゃうのか

「そして緑一色の局。配牌とツモを含めて、宮永照の手に、赤い牌は1枚もなかった」
「赤い牌が1枚もないって。それって宥姉の反対ってこと?」
「そう、宥の逆バージョン。だから結果的に緑一色を上がれた」
「そういうことか・・・・」
「まあこれが正しいかは分からないけど、あの『ちょいタンマ』は結構決め手かな」

メモ帳を机に置いて、先生は私の方を見た

「な、咲。そもそもお姉ちゃんが、あんな風に悩んで手を止めるとか、その段階でありえないよな?」
「そうですね。お姉ちゃんが手を止めるなんてよほどのことだと思います」

お姉ちゃんが手を止めるところなんてほとんど見たことがないくらい
ましてや、ちょいタンマだなんて聞いたことがない

「その上で憧、正直これは対策しようがないわ」
「うん、聞いてて分かったわよ。3年の打ち筋を普通にコピーされても分かんない人が多いっていうのに、それを逆転されたら対局中にどうこうできるなんて思えないわね」
「そういうこと。ま、正体不明よりは心理的にましってところかな」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1003.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice