過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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803:tell you that I love ...(8-6) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2012/12/05(水) 00:49:28.11 ID:UKvbLhLz0
-side 洋榎-

「絹ー、おるんかー、返事せー」

絹恵の部屋までやってきたうちは、ドンドンとノックをする
しばらくして、絹が部屋から出てきた

すでにパジャマに着替えて、コートを羽織って出てきた
ふむ、なかなかに芸が細かいな・・・

でもな、顔色まではごまかせてへんで

「お姉ちゃん、どないしたん・・・」
「副将戦を病欠やって、電話にもでんから心配したんやで」
「あ、ごめんなさい。寝たくて電源切ってたわ」
「まあとりあえず無事ならええんや、あがるで」

絹に文句を言われる前に、うちはさっと部屋にあがってしまう

「ちょ、お姉ちゃん。部屋散らかってるから堪忍してや」
「知らん、普段から片付けしとけ」

適当に転がっていたクッションの上に陣取る
座ってしまったうちを見て、絹はため息をついた

「まあええけど・・・。なんか飲む?」
「病人がいらん気遣いすな。とりあえず寝とり」

そう言われて、絹はしぶしぶコートを脱いでベッドに横たわった

「なー、絹。ひとつだけ確認させてくれ」
「・・・なに?」
「逃げたんか、宮永から?」
「・・え?」

ポカンとした表情を浮かべて、視線をあちこちにさまよわせる絹
はぁ、もう。言い訳考えようとしてるのバレバレやで

「いや、だから体調が悪くて仕方なしに・・・」
「良子ちゃんから聞いた。仮病なんやろ?」
「な、誰にも言わへん言うてたのに」

そこまで言って、絹がしまったと目を見開く。まあ、そこに至る以前にバレバレやったけども・・・

「良子ちゃんに殴りかかる勢いで迫ったら自白してくれたんや、良子ちゃんは悪ないで」

一応フォローはしておこう
あっさり教えてくれたこと自体、訳があるのかもしれんし。実際、体調を崩しましたって言われてもその場では納得できなかっただろうし

「そうなん・・・そうなんやね・・・・」

深くため息をつく絹

「昨日な、赤阪先生に放課後呼び出されてん。そしたら、戒能先生に頼んで病気扱いにしてもらえるけどどうするって聞かれて・・・」
「それで、OKしたんか?」

絹はベッドから起き上がり、小さくうなづいた

「だって、私が出てもチャンピオンには敵わへん・・・・。先生も、漫ちゃんを打たせてあげたいって言うたし。クラスに迷惑かけられへんやん、2年の強い人ばっかり集まってるクラスで、私のせいで負けたって言われるのが・・・・怖かった」

はあ、まったく
豆腐メンタル極まれり、やな・・・
同じ血を引いとるとは思えんわ。性格といい、その、胸といい・・・

「ええか絹、うちは卓につく前に負けるかもなんて考えることなんてない。そりゃうちかて宮永にはそうそう勝てへん。それでも、絶対に次は勝っちゃるって向かっていくんや」
「それはお姉ちゃんが強いからや。私なんて全然やもん・・・」
「そんなこと言っとるうちは強くなられへんで」
「・・・・せやけど」

うつむいてしまった絹
しょうがない、我が身を切るか・・・


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