過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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920:tell you that I love ...(8-7) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/01/16(水) 00:05:18.81 ID:C9CHdplS0
メールを打ち終わったようで、赤阪先生は再び深くため息をついた

「赤阪先生、そろそろ移動しましょうか」
「良子ちゃん・・・」

携帯の画面を見つめたまま、赤阪先生は動こうとしない

「ここにおっても、ええかな?」
「・・・・ノーウェイ。決勝に出たクラスの担任が表彰式に出ないのはナンセンスでは?」
「・・分かっとる。分かっとるんやけどな〜」
「残念ですが、病欠の証明はできませんので」

愛宕絹恵さんに病欠の証明は出したけれど、本人の意向も踏まえてのこと
ボロボロに打ちのめされて、その翌日にまたあの宮永照に立ち向かえる精神状況にはとても見えなかったから

それを逃げだと捉えられるかもしれないけれど
リベンジの機会は、今日だけではない。再び立ち向かおうと思えるのであれば、時間がかかってもいいと思う

「さあ、私も行きますから」
「しゃーないな・・・」
「ひとつだけ、いいですか?」

暗い表情のまま立ち上がる赤阪先生に尋ねる

「なに〜?」
「宮永照が勝ちましたけど、これからどうなるんですか?」

宮永照を負けさせろという理事長通達は達成できなかったことになる
その通達に、失敗したらどうなるというような内容は無かった

赤阪先生は、肩を落として首を振る

「なんも変わらへんよ。変わらへん・・・」

他人事のように呟く
まるで抜け殻にでもなってしまったかのように。そこにはもう赤坂先生はいないかのように

「さあ、表彰式に行こか?」
「ええ、そうですね・・・」

本当に、何も変わらないのですか?
まばたきした一瞬の間に、赤坂先生がいなくなってしまうのではないかと、妙な不安に駆られる

気のせいなら、いいけれど・・・


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