過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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tell you that I love ...(8-7)
◆oeEeLVGR7U
[saga]
2013/02/12(火) 00:13:55.45 ID:qv6IIvio0
-side 郁乃-
すこやんの帰りの電車が来てしまう
「じゃあ、行くね」
「結構ドライなんやね?」
もうちょっとくらい時間をずらしてくれてもいいと思うけど・・・
「うーん、次の電車に乗らないと、なんかずるずるしちゃいそうで」
「別にええやろ、ずるずるしたって」
「そういうわけにもいかないよ・・・」
それでもすこやんだって、そんなさみしそうな顔しとるやん
だったら、残ってもうちょっと話でもしてくれたらええのに
「ごめんね、私だってこうなったら帰りたくないって気持ちもあるけど・・・」
「だったらっ」
「でも、ごめん。それでもまだ、私は学校に近寄れない」
「なんでなん!」
帰ってきたのは沈黙で・・・
顔を伏せてしまったすこやんが、何を考えているのか読み取れない
「理事長、いるでしょ」
「え?」
「理事長さ、ちょっと複雑なんだけど、私のお爺ちゃんにあたる人なんだ」
まさか・・・
でも、だから戒能ちゃんや宮永照の連覇阻止に動いたんか。すこやんに成し遂げられなかった連覇を、他の誰かにさせたくなくて
「だから、あの人がいる限り、私は学校にはもう戻らない」
「じゃあ、私がした賭けは無駄やったん?」
「それはわからないけど・・・」
私が宮永照の連覇を阻止できたら、すこやんの復職を認めてほしいという賭け
でも、理事長がいる限りすこやんが戻ってくる気がないのなら、まったく意味がなかったことになる
首を振りながら、すこやんは顔を見せてくれた
弱気に微笑んでいた
「あの人のこと、好きじゃないけど。でもそういう賭けは守る人だから、きっとそのときは、理事長を辞めたんじゃないかな」
「すこやん・・・。私のしたこと、間違っとったん?」
「それは、私が決めることじゃないよ」
電車がホームに入ってきた
周りが騒がしくなり、言葉が聞き取りにくくなる
「じゃあね。学校辞めるときに、連絡して」
「すこやん・・・。休みの時に、会いに行ってもええ?」
「もちろんだよ」
そう言って、電車に乗り込んでしまう
「じゃあ、またね」
「うん」
ただ頷くことしかできず、私は見送る
すこやんは、最後まで無理やり作ったような笑顔でいてくれた
久々に会えたのに、これだけの短い時間で別れないといけなくて、もう涙でぐちゃぐちゃな私を見て、笑っていてくれたんだろうと思う
ああほんとに、何してたんやろうな、私は・・・
すこやんに気を使わせてどうするんやろな
電車が出ていき、見えなくなるまで、私はホームで立ち尽くしていた
おせっかいな咏ちゃんから電話がかかってくるまで・・・
ああ、そうや
辞表の書き方、確認しとかんとな・・・
今日はここまでです
また来週末くらいには。量はどのくらいか分かりませんが
あと目一杯詰め込んで20レスくらいで終わると思います
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