過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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974:tell you that I love ... (Epilogue) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/02/22(金) 00:17:53.91 ID:9S+0C2nA0
肩を震わせうつむく赤阪先生。まったく、若いってのはいいわねえ・・・

「じゃあ、私は・・・・辞めなくても、ええんですね・・・」
「まあ、この署名を前にして辞められるなら、私には止められないけどね?」
「・・・・ほんま、アホばっかやわ。こんな私に、なんでここまでするんやろうな・・・」

軽口を叩く余裕があるのかと思ったけど、単に強がっているだけもしれないねぇ
もうしゃくりを上げて何を言ってるのか分からなくなってしまっているんだから・・・

「とりあえず、この辞表は返すわよ」
「・・・・はい」

辞表を受け取ったまま、いつまでも泣き続ける赤阪先生の背中をさする

さて、これから忙しくなるね・・・・





-side 恭子-

理事長の辞任と、赤阪先生の辞職撤回が発表されたのは、署名を渡した次の日だった



代行がエクストリーム土下座を披露してから、私の脳裏に浮かんだのは

「・・・・署名を集めましょう」

ありきたりといえば、ありきたりのアイディアだった
でもな、ここまでした代行をそう簡単に辞めさせてたまるか

エクストリーム土下座を披露した人のミスはすべて許し、そしてそのミスを取り戻すために全員で動く。それがサッカー部の伝統なんやしな

「おお、それええな。じゃあ早速動くで。ウチは久んとこ行って生徒会として協力してもらるか聞いてくる」
「絹ちゃんと漫ちゃんは荒川憩に声をかけてや。あと神代経由で石戸霞を押さえとけ」
「分かりました!」
「じゃあ漫ちゃん、行こう!」

洋榎、漫ちゃんに絹ちゃんがプールを出ていく

「由子、ちょうど松実がおるから一緒に宮永に声かけや」
「分かったのよー」
「ええっと、どういう状況なのかな・・・」
「私もよくわからないのです・・・」

ああ、松実姉妹は事態を知らんのやったか・・・
まあどうせこれから宮永にも説明せなならんしな

「説明は道々由子から聞きや。私は代行が着替えるの待っとるから」
「よく分からないけど、おねーちゃんは行っていいよ。私がストーブ片付けとくから」
「う、うん。ごめんね、玄ちゃん」
「じゃあ行くのよー」

こういうのは、もたもたしとったらあかん
相手がこれ以上手を打ってくる前に、速攻の超早上がりを見せたる

私一人じゃどうにもならんけど、全員の力集めたらどうにかなるかもしれんからな

「はあ、寒かった・・・・。あれ、みんなは?」

着替え終わった代行が出てくると、キョロキョロとした
そりゃそうやろうな、もう私と松実玄しかおらへんのやから

「洋榎たちにはもう動いてもらってます」
「動くって、なにを?」
「見事なエクストリーム土下座でした。ですんで、私たちはこれから署名を集めます」
「・・・・署名?」

目を点にする代行。ふむ、なんか察しが悪いな・・・

「赤阪先生の辞職を撤回するための署名ですよ、監督」
「・・・監督って」
「ゆうときますけど、あなたを監督なんて呼ぶのは今日だけですからね」
「末原ちゃん・・・。でも署名なんて、集めなくてもええって・・・」

何一人で諦めとるんや、まったく
そんなふうに狼狽えるなんて、らしくないで・・・


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