過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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978:tell you that I love ... (Epilogue) ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/02/24(日) 16:21:02.89 ID:wh5IVdvA0
-side 照-

土曜日
待ち合わせの駅前で、咲はいつになくそわそわしていた

ふふ、緊張しちゃって。かわいい

「お姉ちゃん、寝癖とか大丈夫かな?」
「角が5本くらい生えてる」
「え、ウソ!!」

ちょっとからかってみると、面白いように動揺する咲

「冗談だよ。いつも以上に可愛いから」
「お姉ちゃん!」

頬をふくらませて私を小突こうとするので、私はさっと避けた

「私、緊張してるんだからね。そういう冗談やめてよ」
「ごめんね、咲」

それでも本気で怒っているわけじゃないって分かるから。それに、このくらいした方が、緊張もほぐれるでしょ?
現にそわそわしなくなったわけだし

「咲、照さん、お待たせ!」
「遅くなっちゃった、ごめんね」

そこに宥と新子さんがやってきた
新子さんはやっぱりオシャレで、ずいぶん気合が入っているようだった

「今来たところだよ、憧ちゃん」
「咲、嘘はいけない。10分くらい待った」
「お姉ちゃん、そういうのは待ってても今来たところっていうものなんだよ!」
「私と宥の間に嘘はいらない」

微笑みながら、私はそう言う
宥も微笑んでくれる

「ごめんね、待たせちゃって」
「アツアツだねぇ、宥姉。本当に一緒にお買い物で大丈夫だった?」
「誘ったのは私たちからだから、気にしなくていいよ。新子さん」

んー、っと新子さんはちょっとだけ首をかしげた

「憧って呼んでくれていいですよ、照さん。私たちの間に、遠慮は要りませんってね」
「そうだね。じゃあ、憧って呼ばせてもらうね」
「そろそろ行こうか、電車が来ちゃうから」



もともとは、私が本を買いたいだけだった
近くの本屋さんではなかなか欲しい本がないのと、大きい本屋さんで知らない本を手にとってみるのも楽しいから

土曜日に宥に用事があるかどうか聞かれたから、本屋に行くと答えた
宥はじゃあ一緒に行こうかなって言ってくれたけど、私が本屋さんに入ると開店から閉店までいるときがあるから退屈しちゃうかもしれない
でも宥は日曜日が部活らしくて・・・

「本屋さんの予定、日曜日にならないかな?」
「いいよ」

土曜日に買った本を日曜日に読もうかと思っていたけれど、1日ずれても問題ないか・・・

「土曜日にね、憧ちゃんを誘おうと思ってるの。だから照ちゃんも咲ちゃんを誘ってほしいなって思って」
「ああ、そういうこと」

お互いに友達として好きだけど、それ以上は直接確かめること
咲にも憧にもそう伝えてある
けれど今のところ、進展はないみたいで・・・

あまりおせっかいを焼くのもどうかなと思うけど

「2人を見てると、きっかけがほしいのかなって思うから」

そう宥が思うのなら、反対する理由もなかった


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