過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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tell you that I love ... (Epilogue)
◆oeEeLVGR7U
[saga]
2013/02/24(日) 16:28:24.15 ID:wh5IVdvA0
ご飯を食べたあと、好きな小説が原作になった映画がやっているのを思い出した
それで、一緒にその映画を見ることにした
話題にはなっても映画館に行くことはほとんどない
でも、誰かと一緒の時でもない限り映画館で見ることもないだろうから
結論から言うと、ストーリーを知っている私は泣くことはなかったけれど、宥が号泣してしまった
「ごめんね、照ちゃん。みっともないよね・・・」
「大丈夫だよ」
映画館のロビーのできるだけ角の椅子に宥を座らせた
できるだけ他の人から宥の顔が見えないように体を寄せる
「私のお母さん、早死してるから・・・・。誰かが死んじゃう話を見ると、そのこと思い出しちゃって」
「そうだったんだ。ごめん」
・・・完全に失敗した
でも、宥は首を振る
「照ちゃんが悪いわけじゃないよ。映画が面白かったから、余計に感情移入しちゃっただけだから」
「でも、ごめん」
私は胸に宥を抱き寄せた
まだまだ宥のこと、知らないことが多いんだって、そんな当たり前のことに気づいて
抱きしめたくらいじゃ、宥のことを知ることはできないんだろうけど
それでも、安心させてあげるくらいはできると思うから
大丈夫、大丈夫だからね、宥
そう伝わればいいと思いながら、背中をさする
「照ちゃん・・・・。照ちゃんは、居なくならない?」
「・・・私は消えたりしないよ」
一時的に別れることは、あるかもしれない・・・
もう私も宥も高校三年で、来年には卒業してしまう
そこからの道は、別々かもしれない
私はプロを目指すつもりでいたけれど、宥はどうなんだろう・・・・
そんなことも、まだ知らないから
「宥、私はまだ宥のことを全然知らないから。もっと教えてほしい」
「・・・私も、もっと照ちゃんのこと知りたい」
「うん。お互い、教えあって、分かり合って、そうやって一緒の時間を過ごそう」
泣きじゃくる宥は、まるで小さい頃の咲のようで・・・
でもあの時と違うのは、私がお姉ちゃんだからなんて気負う必要はないってこと
私だって、宥に弱音を吐いたりしたんだから・・・
だからお互いに支えあって、一緒に歩んでいければいい
「ねえ、宥・・・・」
どんな言葉を使っても、100%は伝わらないんだろうけど
それでも、伝えたいんだ・・・
「愛してるよ、宥」
「私もだよ、照ちゃん・・・」
tell you that I love ... (完)
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